こんにちは。銀座矯正歯科です。
「インビザラインのマウスピースが浮いてフィットしない…」「うまく機能していない気がする」「このまま計画通りに進むのか不安」といったお悩みはありませんか?インビザラインは透明なマウスピースで歯を少しずつ動かす治療ですが、フィットが甘いと感じることもあり、その際の対応が大切です。
今回は、マウスピースが浮く原因や対処法、治療計画をスムーズに進めるための工夫について詳しく解説します。フィット感を改善し、インビザライン治療を効果的に続けられるよう、役立つ情報をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
1.こんなお悩みありませんか?
- ・マウスピースが歯にぴったりとフィットせず、浮いてしまう
- ・インビザラインが予定通り機能しているか不安を感じる
- ・矯正治療が計画通りに進んでいるか心配
インビザラインのマウスピースは目立ちにくく、快適な装着感で人気ですが、時には歯にしっかりフィットせず、浮いた感じがすることがあります。このような状態が続くと治療が思うように進まない原因になりかねません。
2.インビザラインとは?
インビザラインは透明で目立たないマウスピース型の矯正装置で、ワイヤーやブラケットを使わずに歯を整えられる画期的な矯正法です。審美性が高く、装着していても自然な見た目を保てるため、プライベートでもビジネスシーンでも使いやすく、幅広い層の患者様に支持されています。
基本的な仕組み
インビザラインのマウスピースは、患者様一人ひとりに合わせてデジタル技術を駆使して作成されるオーダーメイドです。段階的に歯を理想的な位置へと移動させます。
- 段階的な治療:複数のマウスピースを数週間ごとに交換し、少しずつ歯並びを整えます。これにより、着実かつ計画的に歯が動くため、精度の高い矯正が可能です。
- デジタルスキャンでの型取り:精密なデジタルスキャンで型を取るため、より正確な歯の移動が期待でき、装着感も向上します。快適な矯正体験が得られるのも特徴です。
ワイヤー矯正との違いとメリット
従来のワイヤー矯正と異なり、インビザラインは見た目の自然さと装着中の快適さが大きな利点です。
- 日常の快適性:ワイヤー矯正と比べて、食事や歯磨きがしやすく、装着中の痛みや違和感が少ないため、日常生活のストレスが軽減されます。
- 通院回数の減少:通常のワイヤー矯正では定期的な調整が必要ですが、インビザラインは自宅でマウスピースを交換できるため、通院回数が減り、スケジュールも調整しやすくなります。
フィット感と治療の流れ
インビザラインはマウスピースのフィット感が治療の結果に直接影響を与えます。
- 浮きや違和感の対処:新しいマウスピースに交換したばかりの際には、装着時に浮きや違和感を感じることもあります。しかし、推奨される装着時間をしっかり守ることで次第に違和感が減り、歯が計画通りに動きます。
- 早めのチェックの重要性:もし装着後も違和感が続く場合は、歯科医による早めのチェックと調整を行うことで快適に治療を進められます。
装着時間と自己管理の重要性
インビザラインは、患者様の積極的な協力が必要で、装着時間を守ることが治療成功の鍵です。
- 1日20時間以上の装着:マウスピースは1日20時間以上の装着が推奨されています。この時間を守ることで、計画通りに歯が動き、理想の歯並びへの到達がスムーズに進みます。
- 日常ケアの徹底:マウスピースの清掃や保管も重要で、清潔さを保つために日々のケアが必要です。
ライフスタイルとの相性
インビザラインは取り外しが可能で、食事や歯磨きの際に外せるため、衛生的に管理ができます。特に仕事や社交の場で見た目を気にされる方にも人気です。
- 自然な見た目:透明なマウスピースで目立たないため、口元の印象を気にせず生活を楽しむことができ、矯正治療をしながらも自然な見た目を保てます。
インビザラインは、患者様が安心して治療に臨める快適さを提供し、理想の歯並びを実現するための信頼できる治療方法です。歯並びを改善しつつも快適さと利便性を兼ね備えており、多くの患者様から高く評価されています。
3.なぜマウスピースが浮くのか?
インビザラインのマウスピースが浮いてしまうのは、歯の移動具合や個々の歯の形状、アタッチメントの有無などさまざまな要因が関係しています。理想的にはしっかりフィットすることが望ましいですが、治療中に多少の浮きが発生することもあります。ここでは、浮きが起こる主な理由についてご説明します。
歯の動きとマウスピースのずれ
マウスピースは歯の移動に合わせて作られていますが、歯が計画通りに動かないとフィットにずれが生じる場合があります。
- 予想より早い歯の移動:歯が予想以上に早く動くと、マウスピースがしっかりと合わなくなり浮きが発生することがあります。
- 動きが遅い場合:逆に、歯の動きが計画よりも遅い場合、マウスピースとのズレが生じ、装着時に浮きが出ることがあります。
- フィット感の改善:次のマウスピースに交換した際、装着時間を守ることで徐々にフィットしていくことが多く、数日で馴染むケースが一般的です。
浮きやすい原因
マウスピースの浮きには、歯のサイズや形状、移動距離などが関係しています。
- 歯のサイズが大きい場合:歯が大きいと、マウスピースが密着しにくくなることがあります。
- 複雑な歯列:歯並びが複雑なケースや、短期間で大きく歯を動かす治療計画では、マウスピースが浮きやすい傾向にあります。
- 歯の表面の凹凸:歯の表面に凹凸がある場合や、特定の歯だけが突出している場合にも、マウスピースが浮く原因となることがあります。
アタッチメントの有無による影響
アタッチメントは歯に取り付ける小さな突起物で、インビザラインのマウスピースが計画通りに密着するために必要です。
- アタッチメントの効果:アタッチメントがあることで、歯の動きが安定し、マウスピースが浮くリスクが軽減されます。
- アタッチメントの配置:アタッチメントが計画通りに配置されていない場合や、取り付けが不十分な場合は、浮きの原因になることがあります。配置が重要なため、取り付け後の状態も確認することが大切です。
マウスピースがしっかりとフィットしているかどうかは、治療を計画通りに進めるための重要な要素です。治療中に浮きが生じた場合でも、早期に対処することで効果的に治療が進むように努めましょう。不安があれば、すぐに歯科医に相談することをおすすめします。
4.マウスピースが浮く場合の許容範囲
インビザラインのマウスピースが浮いていると、「きちんと治療が進んでいるのだろうか?」と不安に感じるかもしれません。しかし、少しの浮きがあっても必ずしも問題があるとは限りません。ここでは、許容される浮きの範囲や注意点についてご説明します。
どの程度の浮きが許容されるのか?
- ・矯正治療において、マウスピースがわずかに浮いている場合は必ずしも問題とならないことが多いです。例えば、マウスピースの交換直後に浮きが生じることがありますが、これは新しい位置に歯を動かし始める初期の段階であり、適切な装着時間を確保することで次第にフィットしていくものです。
- ・通常、1~2日でマウスピースが歯に自然に馴染むことが期待されるため、この程度の浮きについては特に心配する必要はありません。また、適切な時間と方法での装着が重要です。
交換直後の浮きは一般的な現象
- ・インビザラインでは、新しいアライナーに交換した直後に多少の浮きが見られることが一般的です。これは、歯が計画通りに新しい位置に向かって動き始めるサインであり、浮きがあることはむしろ正しい治療プロセスの一環といえます。
- ・通常、1日~数日でフィット感が増してくるため、装着初日の浮きに関しては過度に心配する必要はありません。さらに、浮きが気になる場合は、「チューイー」と呼ばれるシリコン製の補助具を使用して、マウスピースをしっかりと噛み締めることでフィットさせやすくなります。特に浮きが目立つ部分を中心に使うと、装着がよりスムーズになります。
浮きが大きい場合に確認すべきこと
- 装着時間の見直し:インビザラインの推奨装着時間は1日20~22時間ですが、これが短いと浮きが大きくなりやすくなります。毎日正確に装着できているかを再確認することが大切です。
- アタッチメントの状態確認:歯に付けられている小さなアタッチメントが外れたり、欠けたりしていると、マウスピースが正しくフィットしなくなることがあります。アタッチメントは歯の移動を補助するため、治療進行に重要です。もしアタッチメントの不具合を感じる場合は、早めに歯科医に相談しましょう。
- 不安がある場合は専門医へ相談:マウスピースの浮きが長期間続いたり、違和感が解消されない場合は放置せず歯科医に相談しましょう。歯科医による確認や再調整、アタッチメントの確認を受けることで、安心して治療を続けることができます。
マウスピースの浮きが気になる場合でも、しっかりと対策を講じつつ、定期的なチェックを受けることで効果的な治療を進めることが可能です。
5.浮きを最小限に抑えるためのケア方法
インビザライン治療中のマウスピースの浮きを防ぎ、計画通りに治療を進めるためには、日常のケアや装着方法に気をつけることがとても大切です。浮きを最小限にするための具体的な方法を以下にまとめました。
正しい着脱方法を守る
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- ・マウスピースの着脱は、できるだけ丁寧に行いましょう。片方ずつ優しく外すことで、装置が歯から浮くことを防げます。
- ・装着時は指を使って均等に押し込み、歯全体にしっかりフィットさせることがポイントです。これによって、浮きを抑えつつ確実に矯正力を歯に伝えられます。
こまめな口腔ケアで浮きを防ぐ
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- ・マウスピースを再装着する前には、必ず食べ物の残りやプラークが歯に付着していないか確認しましょう。これらが残っていると装着がうまくいかず、浮きやすくなる原因にもなります。
- ・食後や間食後に歯を磨き、フロスや洗口液も活用して口腔内を清潔に保つことが大切です。毎日の丁寧な口腔ケアが、マウスピースのフィット感をキープする鍵となります。
乾燥を防ぐための水分補給
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- ・口腔内が乾燥すると、マウスピースが浮きやすくなることがあります。日中の水分補給を意識し、口の中を潤しておくことで浮きを予防できます。
- ・カフェインやアルコールを含む飲み物は口内を乾燥させる原因になるため、控えめにするか飲んだ後に水でしっかり口をすすぐなどの工夫を行いましょう。
マウスピースの清潔を保つ
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- ・毎日専用の洗浄剤やぬるま湯でマウスピースを洗い、清潔に保つことで衛生面の向上とフィット感の維持に繋がります。汚れがついたままだと歯に密着しにくくなり、浮きの原因となることがあります。
- ・適度に専用クリーナーを使用し、細かい汚れや付着物を除去することで、マウスピースが浮かずにフィットしやすくなります。
装着時間をきちんと守る
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- ・マウスピースは1日20〜22時間の装着が理想とされています。短時間の使用では浮きが出やすくなるため、指示された時間通りに着用するよう心がけましょう。
- ・マウスピースは着けたまま過ごすことを基本に、食事や飲み物の際は丁寧に外して、終了後すぐに装着することでフィット感を保てます。
インビザライン治療をスムーズに進め、効果を最大限に得るためには、日常の小さな工夫が大きな助けとなります。マウスピースが浮かないよう丁寧に扱い、ケアや正しい装着方法を徹底しましょう。浮きが気になる場合は、自己判断せず早めに歯科医師へ相談することが安心です。
6.浮きが治まらない場合はどうすればいい?
インビザラインのマウスピースが浮くことは、矯正治療の進行に大きな影響を与える可能性があります。マウスピースが正確にフィットしない場合、歯の動きが計画通りに進まず、結果的に治療が遅れることもあります。特に浮きが長期間続いたり、何度も発生する場合は、放置せずに対応が必要です。以下に浮きが治まらない場合に取るべき具体的な対策をご紹介します。
クリニックへの早めの相談
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- ・インビザラインのマウスピースが浮く状態が続くと、正しい力が歯に加わらないため、治療効果が十分に発揮されません。そのため、数日間浮きが治まらない場合や明らかな浮きが見られる場合には、担当の歯科医師に相談するのが理想的です。
- ・早めに相談することで、現状の確認と適切な対応が得られます。クリニックでは、浮きの原因を詳しく診断し、必要に応じて治療計画を修正することもあります。特に歯の動きに影響が出そうな浮きは、早期対応が望ましいです。
浮きが続く原因と改善方法の確認
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- ・浮きの原因は、歯の動きが追いつかないことや、噛み合わせの影響など、複数の要因が考えられます。歯科医師に相談することで、原因を特定しやすくなります。例えば、特定の歯が他の歯に比べて動きにくい場合や、歯の移動が予定通り進んでいないことが原因の場合は、マウスピースの調整やアタッチメントの追加が有効なこともあります。
- ・クリニックでの診察では、浮きが生じている位置や原因を明確にし、治療計画に沿った対応が提案されます。これにより、浮きを抑えながら矯正治療が進行しやすくなるでしょう。
マウスピースの再作成が必要な場合
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- ・長期間にわたって浮きが解消されない場合や、歯が大きく動く段階でフィットしなくなった場合、新しいマウスピースの再作成が必要となることがあります。歯の現在の位置に合ったマウスピースを作り直すことで、治療の効果を確実に維持することができます。
- ・特に治療の進行が遅れていると感じる場合、再作成を行うことで計画通りに進む可能性が高まります。歯科医師との相談を通じて、最適な対応方法を検討してもらいましょう。
マウスピースの破損や変形のチェック
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- ・マウスピースが破損したり変形している場合、適切にフィットせず浮きが生じることがあります。装着時に違和感を感じたり、明らかな浮きがある場合は、マウスピースの状態を注意深く確認しましょう。
- ・もしもマウスピースに小さな亀裂や歪みが見られた場合、すぐにクリニックに連絡を取り、歯科医師の指示を仰ぎましょう。破損や変形が原因の場合、新しいマウスピースが必要となる可能性があります。歯の動きを正確に進めるためにも、異常を見つけた際は早急に対応することが重要です。
マウスピースの浮きは、矯正治療にとって重要な問題です。適切に対処することで、治療計画通りに進めることが可能です。特に浮きが続く場合や、装着時に異常を感じた際は早めに専門の歯科医師に相談し、最適な治療方法を見つけるよう心がけましょう。
7.マウスピースの浮きを放置しても大丈夫?
インビザラインのマウスピースが浮いた状態で放置すると、治療の進行に大きな影響が出る可能性があります。浮いた状態のマウスピースは、歯に正しい力を加えられず、治療が計画通りに進まなくなります。ここでは、マウスピースの浮きを放置するリスクと、症状が出たときの対処法について説明します。
浮きを放置すると起こるリスク
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- ・マウスピースが浮いたままにしておくと、歯の動きが計画通りに進まなくなり、治療期間が延びる可能性があります。インビザライン治療は、歯が少しずつ移動する過程で新しいマウスピースに交換していく治療です。しかし、浮きがあると正しい移動が行われず、次のステップに進む準備ができなくなることがあります。
- ・また、浮きによって歯に不均一な力がかかり、他の歯への負担が増えたり、歯茎や顎関節に負担がかかる場合もあります。これが原因で、治療後の歯並びが理想通りに仕上がらないこともあるため、浮きが気になったら早めに対処することが重要です。
治療計画への影響
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- ・インビザライン治療では、マウスピースを装着する期間とステップが細かく設定されているため、浮きが発生するとこの計画が崩れてしまいます。特に長期間浮いた状態で放置してしまうと、歯が動く方向や角度がズレてしまい、修正が必要となることもあります。その結果、マウスピースの再作成が必要になることもあり、時間と費用がかかる可能性もあります。
- ・浮きを確認した際には、早めに対処することで治療計画への影響を最小限に抑えられます。浮きが発生しても、早期に対応することで多くのケースでは問題なく治療が進行しますので、気になったらすぐに相談することが大切です。
痛みや不快感を感じる場合の対策
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- ・マウスピースが浮いたまま放置すると、歯や周囲の組織に負担がかかり、痛みや違和感が生じることがあります。浮きが原因で特定の歯に強い力がかかると、その歯が圧迫されて痛みを感じることがあります。また、浮いたマウスピースが口の中でズレやすくなるため、口内炎や擦れなどの不快感を引き起こすこともあります。
- ・痛みや不快感を感じる場合は、すぐにマウスピースを外し、担当の歯科医師に連絡を取りましょう。無理に装着し続けると症状が悪化する可能性があるため、痛みを感じる際は放置せず、早めの対処を心がけてください。
インビザラインのマウスピースが浮いた状態で放置することは、治療の進行に悪影響を及ぼす可能性があります。浮きを感じた場合は早期に対応し、必要に応じて歯科医師に相談することで、スムーズに治療を進められます。マウスピースの浮きに対して適切な対処を行うことで、理想的な歯並びを実現し、矯正治療を成功させることができます。
8.治療の進行をスムーズにするための工夫
インビザライン治療を計画通りに進めるためには、いくつかのポイントに気をつけていただくことが大切です。特にマウスピースの浮きが起きないよう、適切な装着方法や日常的な注意が求められます。ここでは、治療の進行をスムーズにするための工夫を紹介します。
治療計画を守るためにできること
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- ・インビザライン治療では、指定された期間に沿ってマウスピースを交換することが重要です。毎日20〜22時間の装着を徹底し、できるだけ外さないようにすることで、治療の遅れを防げます。
- ・もし、旅行や特別なイベントなどで装着時間が短くなってしまった場合は、すぐに担当医師に相談しましょう。アドバイスをもらいながら、無理のない治療計画を守ることが大切です。
浮きが発生しにくい装着方法
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- ・マウスピースの浮きは装着方法によっても防げることがあります。装着する際には、まず歯にしっかり合わせ、両手で優しく押しながらセットします。指先を使って奥歯から順番にしっかりと装着することで、浮きを防ぐことができます。
- ・チューイー(小さなシリコン製の道具)を噛んで、マウスピースをしっかりとフィットさせることも効果的です。チューイーは浮きがちな部分に圧力を加えるので、装着を安定させるのに役立ちます。
インビザラインの進行を管理するためのアドバイス
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- ・定期的な診察を受けることで、治療の進行状況を確認し、問題があれば早期に対処できます。診察時には、歯やマウスピースに異常がないかを丁寧に確認してもらいましょう。
- ・自宅でマウスピースを確認する習慣をつけることもおすすめです。装着後に鏡を見て、浮きやズレがないかをチェックすることで、問題があればすぐに対応できます。また、マウスピースの清潔さも重要です。汚れや歯垢が溜まるとフィット感に影響が出るため、毎日のケアをしっかりと行いましょう。
インビザライン治療をスムーズに進めるには、毎日の装着方法や定期的なチェックが重要です。マウスピースの浮きを防ぐための習慣を身につけることで、理想の歯並びに近づくための道をしっかりとサポートできます。定期的に診察を受け、不安な点があればすぐに相談して、治療を確実に進めましょう。
9.矯正治療中の生活の工夫
インビザラインを使った矯正治療中は、日々の生活の中でいくつかの工夫を取り入れることで、より快適に過ごすことができます。特に食事や歯磨き、スポーツや楽器演奏といったシーンでは、治療効果を損なわないように注意が必要です。ここでは、インビザライン治療中に役立つ工夫をご紹介します。
マウスピース装着中の食事や歯磨き
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- ・インビザラインは、食事の際には取り外す必要があります。これは、食べ物がマウスピースに詰まるのを防ぐためで、また、食事後の歯磨きも忘れないようにしましょう。歯垢や食べかすが残ったまま再装着すると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
- ・さらに、マウスピースは色移りしやすいため、コーヒーやワインなどの色が濃い飲み物を飲む際も外しておくと清潔な状態を保てます。飲み物を飲むときには水がおすすめです。
スポーツや楽器演奏における注意点
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- ・インビザラインを使用している患者様の中には、スポーツや楽器演奏を趣味とされている方も多いかと思います。軽い運動では装着したままでも問題ありませんが、激しいスポーツではマウスピースを外し、場合によってはマウスガードを使用することをおすすめします。
- ・また、管楽器を演奏する際には、マウスピースが唇と歯の間で違和感を生じることがあります。こうした場合は、担当の矯正医に相談しながら、最適な装着時間やタイミングを調整すると良いでしょう。
日常生活でマウスピースをより快適に使う方法
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- ・マウスピースを使う上で大切なのは、快適なフィット感を保つことです。装着時にチューイーを活用し、マウスピースがしっかりとはまっているか確認する習慣をつけると良いでしょう。
- ・また、乾燥しやすい口元を潤すために、水をこまめに飲む習慣も大切です。これにより、マウスピースの違和感が減り、長時間の装着が快適になります。マウスピース自体の清掃も毎日欠かさず行い、清潔な状態を保つようにしましょう。
インビザライン治療中の生活には、いくつかの気をつけるポイントがありますが、日々の小さな工夫で快適さを大きく向上させることが可能です。食事や運動、日常的なケアをしっかりと行いながら、無理なく治療を続けることが、理想的な歯並びを手に入れる近道となります。
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10.インビザラインの浮きに関するよくある質問
インビザラインを装着中に、マウスピースの浮きが気になることがあります。ここでは、浮きに関するよくある質問にお答えし、解消法をご紹介します。
浮きが大きくなるとどうすれば良いのか?
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- ・新しいマウスピースに交換したばかりの時には、少し浮きを感じることが多いですが、数日で歯が移動して収まっていく場合がほとんどです。もし数日経っても浮きが改善されない場合は、クリニックに相談することをお勧めします。
- ・極端に浮きが大きい場合や痛みを伴う場合には、前のマウスピースに一時的に戻すなどの対応を取ることもありますが、必ず専門家の指示を受けてから行動しましょう。
どれくらいの時間で浮きが収まるのか?
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- ・多くの場合、1週間ほどで浮きが収まります。この期間中にチューイーを使ってしっかりとフィットさせることが重要です。また、1日20〜22時間の装着時間を守ることで、浮きを早く改善する効果もあります。
浮きが治まらない場合、治療が延びることはあるか?
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- ・浮きが長期間続くと、歯が計画通りに動かない可能性があり、結果的に治療期間が延びることもあります。浮きが長引く場合や不安な点があれば、早めに担当医に相談して対処方法を確認することが大切です。
浮きを防ぐために日常で気をつけることは?
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- ・装着時には、必ずチューイーを使用し、マウスピースが正しくはまっているか確認しましょう。また、マウスピースを付けたまま熱い飲み物を飲むと変形する恐れがあるため、注意が必要です。熱によってマウスピースが変形すると浮きが発生しやすくなります。
- ・マウスピースは外した際に洗浄し、常に清潔な状態で保管することも大切です。清潔な状態を保つことで、より良いフィット感を維持できます。
マウスピースの浮きが痛みを伴う場合は?
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- ・浮きが大きく、歯や歯茎に痛みが生じる場合は、早めにクリニックへご相談ください。痛みを感じる浮きはマウスピースの調整が必要なことが多く、無理に装着を続けることで不快感が増す可能性があります。
- ・痛みが続く場合には、クリニックでマウスピースの再調整や新しい型取りを行うことで改善できるケースがほとんどです。
インビザラインのマウスピースが浮くという悩みは、治療中に多くの患者様が感じることの一つです。しかし、適切な対処法を理解し、日常生活でのケアや装着方法に注意を払うことで、浮きを最小限に抑え、治療を計画通りに進めることが可能です。浮きが気になる場合は、早めに専門医に相談し、自分に合った方法で対応していくことが大切です。
また、チューイーの使用や装着時間の管理など、日々の心がけによって浮きのリスクを抑えることができます。インビザライン治療が順調に進むように、ぜひ今回の記事でご紹介したポイントを参考にしていただき、快適な矯正生活を過ごしましょう。少しでも不安があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。安心して治療に専念し、理想の歯並びを一緒に目指していきましょう。
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東京都銀座駅の矯正歯科
銀座矯正歯科
〒104-0061
東京都中央区銀座3-3-14
銀座グランディアビルⅡ 6F
☎︎03-3567-5454
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*監修者
*経歴
1998年 富山県立富山中部高等学校卒業。1998~2004年 日本大学松戸歯学部。
2004~2008年 日本大学大学院(歯科矯正学専攻)。
2008~2012年 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 助手(専任扱)。
2012~2020年 医療社団法人真美会 銀座矯正歯科 アシスタントドクター。
2013~2014年 ニューヨーク大学CDEP 矯正学修了。
2014~2018年 日本大学松戸歯学部 顎顔面外科学講座 兼任講師。
2014~2015年 カリフォルニア州立大学LA校CDEP 矯正学修了。
2019~2023年 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 兼任講師。
2021年~ 医療社団法人真美会 銀座矯正歯科 院長。
2022年~ 一般社団法人日本デジタル矯正歯科学会 理事・学術担当。
2023年~ 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 クリニカルアドバイザー。
2023年~ Digital Dentistry Society Ambassador (Japan)。
2023年~ 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 同門会副会長。
2023年~ Ray Face (Ray Dent, Korea) Key Opinion Leader。
*主な所属学会
・日本矯正歯科学会(認定医)
・International Congress of Oral Implantologists (ICOI) インプラント矯正認定医
・Digital Dentistry Society 日本アンバサダー
・先進歯科画像研究会(ADI)歯科用CT認定医
・厚生労働省認定 歯科臨床研修指導医
・日本美容外科学会(JSAPS)関連会員
・Orthopaedia and Solutions マネージャー
・BIODENT 寿谷法コルチコトミーベーシックコース インストラクター
・BIODENT モディファイドコルチコトミーコース インストラクター
・(株)YDM 矯正器材アドバイザー
・ABO Journal Club 主宰
・Cutting Edge of Digital Orthodontics 主宰
*論文・学会発表
- ・加速矯正とアライナー治療による治療期間のコントロール ザ・クインテッセンス2022年11月号
- ・進化するデジタル歯科技術Extra モディファイドコルチコトミー法とSureSmileによる矯正治療 日本歯科評論 81(8)=946:2021.8
- ・進化するデジタル歯科技術 : 3Dプリンターは臨床をどう変革するか(4)矯正治療における3Dプリンターの臨床応用 日本歯科評論 81(4)=942:2021.4
- ・矯正用光重合型レジン系接着システムの接着性能 接着歯学2013年31巻4号P159-166
- ・歯科矯正学における3D診断および治療計画(翻訳)クインテッセンス出版
- ・基礎から学ぶデジタル時代の矯正入門(翻訳統括)クインテッセンス出版
- ・矯正歯科治療のためのコルチコトミー(翻訳)
- ・Effects of compression force on fibroblast growth factor-2 and receptor activator of nuclear factor kappa B ligand production by periodontal ligament cells in vitro. J Periodontal Res. 2008 Apr;43(2):168-73.
- ・Evaluation of the success rate of single- and dual-thread orthodontic miniscrews inserted in the palatal side of the maxillary tuberosity. J World Fed Orthod. 2022 Jun;11(3):69-74.
- ・T-helper 17 cells mediate the osteo/odontoclastogenesis induced by excessive orthodontic forces. Oral Dis. 2012 May;18(4):375-88.
- IL-8 and MCP-1 induced by excessive orthodontic force mediates odontoclastogenesis in periodontal tissues. Oral Dis. 2011 Jul;17(5):489-98.
- ・Effects of HSP70 on the compression force-induced TNF-α and RANKL expression in human periodontal ligament cells. Inflamm Res. 2011 Feb;60(2):187-94.
- ・Effects of relaxin on collagen type I released by stretched human periodontal ligament cells. Orthod Craniofac Res. 2009 Nov;12(4):282-8.
- ・Levels of RANKL and OPG in gingival crevicular fluid during orthodontic tooth movement and effect of compression force on releases from periodontal ligament cells in vitro. Orthod Craniofac Res. 2006 May;9(2):63-70.
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