ワイヤー矯正中もしっかり歯磨きをしよう!ポイントや便利なアイテムを紹介
本記事では、ワイヤー矯正中の歯磨きのポイントについてご紹介します。ワイヤー矯正中に汚れが溜まりやすい場所の磨き方や、歯石の除去を効率的に行うための便利なアイテムなども一緒に取り上げるため、ぜひ最後までご覧ください。
近年は歯の健康意識や美容意識の高まりから、歯列矯正をする人が増えていますが、費用が安価かつ対応している歯科医を見つけやすいという理由から、ワイヤー矯正を選択する人が多いです。
矯正は、日中問わず歯列を整えるためにワイヤーを装着するため、矯正装置が邪魔になって歯磨きができないのではないかと考える人もいます。しかし、ポイントを押さえれば歯列矯正中でも効果的な歯磨きは可能です。
今回は、歯列矯正中もしっかり歯磨きをするためのコツについて解説しますので、歯列矯正を検討している人はぜひ参考にしてください。
ワイヤー矯正中に歯磨きをする際の4つのポイント
ワイヤー矯正中に虫歯になった場合、症状が軽度であれば矯正装置を装着したままでも治療は可能です。しかし、重症、または矯正装置が邪魔な位置に虫歯ができてしまった場合は、一度矯正を中断して歯の治療をする必要があるため、歯列矯正期間が長くなってしまいます。
歯列矯正中に虫歯にならないためには、以下のポイントを押さえながら歯磨きをしましょう。
こまめに歯を磨く
歯列矯正期間中はこまめに歯を磨きましょう。定期的に歯を磨くのは大変ですが、歯とワイヤーの隙間に歯石や食べカスが溜まりやすく、普段以上に念入りに手入れをする必要があります。そのため、最低でも食後は歯を磨くようにしてください。
力を入れ過ぎない
歯を磨く際は、力を入れ過ぎないようにしましょう。力を入れながら歯を磨いた方が汚れは落ちると思われがちですが、汚れだけでなく歯の表面や歯肉まで削ってしまい、さまざまなトラブルを招く原因となります。意識して優しい力加減で歯磨きをしてください。
鏡でチェックしながら磨く
歯磨きの際は、鏡を使用するのをおすすめします。鏡で目視しながら歯磨きをすれば、磨き残しを減らすことが可能です。歯磨き粉が泡立ってしまい汚れが確認しづらい場合は、低発泡タイプの歯磨き粉を使用しましょう。
フロスや歯間ブラシも活用する
フロスや歯間ブラシも活用して歯磨きをしましょう。歯の隙間など、歯ブラシが届かない場所にある汚れや歯石を除去する際に役立ちます。定期的に使用すれば虫歯の予防になるため、歯列矯正期間が終了した後もフロスや歯間ブラシによる手入れは継続するのがおすすめです。
ワイヤー矯正中に汚れが溜まりやすい箇所の磨き方
ワイヤー矯正期間中は、歯石や汚れが見逃されやすいです。放置したままにすると歯列矯正に差し支えがあるため、歯磨きで予防しましょう。汚れが溜まりやすい場所、また歯石や汚れが溜まらないための磨き方は以下のとおりです。
ワイヤー周辺
ワイヤーの周辺は、食べカスや歯石が付着しやすい箇所です。歯ブラシの毛先が届きにくく磨き残しも発生しやすいため、丁寧に磨くことを意識しましょう。力を入れすぎるとワイヤーがずれてしまう可能性もあるため、注意してください。
以下、具体的な磨き方のポイントです。
ワイヤーの上と下
ワイヤーの上下も手入れが困難な箇所です。ワイヤーに沿って、毛先が細部まで届くように、歯を1本ずつ丁寧に磨きましょう。歯磨きの際は、歯ブラシは斜め45度に傾けるとよいです。
ワイヤーの裏側
ワイヤーの裏側は、ワイヤーを含め矯正装置が邪魔になりやすい箇所です。しかし、磨き残しが発生すると虫歯になりやすいため、しっかり磨きましょう。歯磨きの際は、歯ブラシを縦にした状態で使用する、毛先をワイヤーの下に少しだけ通すなどすると、磨き残しが発生しにくくなります。
ブラケット周辺
ブラケットとは、歯の移動を促すために用いられる装置です。金属製のものが一般的ですが、最近では見た目に配慮したセラミック製やプラスチック製のブラケットも登場しています。ブラケット周辺も食べカスや歯石が溜まりやすいため、歯ブラシの毛先を歯にしっかり当てながら、小刻みに動かして磨きましょう。
歯と歯茎の境目
歯と歯茎の境目も歯石や食べカスが溜まりやすい箇所です。歯と歯茎の間に溜まった歯石は、長く放置すると虫歯や歯周病などの原因となります。歯ブラシの毛先を隙間に入れ、歯石や汚れを掻き出すように磨きましょう。
前歯の裏
前歯の裏側は、意識して磨かないと歯石や汚れが溜まってしまいます。歯ブラシを立てて、かかとと呼ばれるブラシの下の部分を使用して磨くと、前歯の裏も磨きやすいです。このとき、歯と歯茎の間もしっかり磨きましょう。
奥歯
奥歯は歯列矯正をしていない場合も磨き残しが発生しやすい箇所のため、しっかり手入れをしましょう。頬側と舌側、両方とも歯ブラシの毛先を当てて磨いてください。親知らずがあると余計に磨きにくいため、歯列矯正前に抜いてしまう場合もあります。
歯垢除去率をアップさせるアイテム
歯ブラシの際、食べカスや歯石を除去するために一緒に使用するのをおすすめするアイテムをご紹介します。それぞれどのような箇所を磨くのに適しているか、また使うポイントについても解説するため、順番にチェックしていきましょう。
矯正用歯ブラシ
矯正用ブラシとは、歯列矯正期間中も歯の手入れがしやすいように作られた歯ブラシの総称です。磨き残しが心配な場合、口内環境を守るためにも積極的に使用しましょう。矯正用ブラシは、大きく分けると以下の2種類に分類されます。
谷型歯ブラシ
谷型歯ブラシは、矯正装置に負担をかけたくない場合におすすめです。中央のブラシが短くなっているため、ワイヤーに毛先を押し付けることなく矯正装置の上から磨けます。
山型歯ブラシ
山型歯ブラシは、矯正装置の周囲を磨きたい場合におすすめです。谷型歯ブラシと異なり中央の毛が長いため、ワイヤーと歯の隙間にブラシの毛先を入れやすく、複雑な構造のワイヤー周辺も綺麗に磨けます。
ジェットフロス
ジェットフロスは、口のなかで高圧の水を噴射して、歯ブラシでは除去できない歯石や汚れを取り除いてくれるマウスケアアイテムです。歯茎が弱っていると歯にダメージを与えるため、採用する場合は、水圧を調整できるものを選択しましょう。
タフトブラシ
タフトブラシは、ヘッドが1つの毛束で作られた小さな歯ブラシです。歯の隙間など、細かい場所を掃除するのに向いており、通常の歯ブラシの後にタフトブラシを用いることで磨き残しのリスクが減らせます。
フロス
フロスは、歯の隙間を手入れする際に用いるアイテムです。歯の間や根元、矯正器具の間に溜まった汚れを取り除く際に使用します。矯正器具が付いている人向けのフロスもあるため、自分が使いやすいものを選びましょう。
歯間ブラシ
歯間ブラシとは、その名のとおり歯の間を掃除するために使用するアイテムです。ブラシ部分がワイヤーになっているものとゴムになっているものがあり、汚れの除去を優先する場合は、ワイヤータイプを選択し、歯肉へのダメージを抑えたい場合は、ゴムタイプを選択しましょう。
ワイヤー矯正中の歯磨きに関するよくある質問
最後に、ワイヤー矯正中の歯磨きに関する質問を取り上げます。それぞれの質問に対する回答を、順番にチェックしていきましょう。
矯正中も歯磨き粉を使っても問題ない?おすすめの歯磨き粉は?
矯正期間中も、歯磨き粉を使って歯の手入れをしましょう。ただし、泡立ちがよすぎると、目視で歯の確認をする際に磨き残しが発生する可能性があります。そのため、低発泡タイプの歯磨き粉を使用するのがおすすめです。
歯を磨くと痛むときの対処法は?
歯が痛むときは軽い力で磨きましょう。無理に力を入れて磨こうとすると、痛みが悪化する場合があります。歯ブラシが困難なほど痛むときは、無理に歯磨きをせずフロスを使用する程度に留め、主治医に相談しましょう。
矯正中でも電動歯ブラシは使える?
結論からいうと、歯列矯正中でも電動歯ブラシは使えます。ただし、振動が強すぎる電動歯ブラシは、使用すると矯正器具に傷を付けてしまう可能性が高いです。目安としては、1分間に1〜3万回程度振動する電動歯ブラシを使用しましょう。
外出先で歯磨きができないときはどうすればよい?
外出先で歯磨きできない場合は、うがいや歯間ブラシだけでも問題ありません。また、外出先では麺類や繊維質の食べ物など、歯の隙間に挟まりやすい食べ物を食べないようにすると歯の手入れの手間が減らせます。
まとめ
以上、ワイヤー矯正中の歯磨きのポイントや便利なアイテムについて取り上げてきました。歯列矯正中は、矯正器具が歯の手入れの邪魔になるため虫歯になりやすいです。こまめに歯垢を除去してもらう、歯磨き指導を受けるなどして、口内を清潔に保ちましょう。
銀座矯正歯科では、ワイヤー矯正を含む歯列矯正を行っています。経験豊富な歯科医が多数在籍しており、一人ひとりの症例に合わせて最適な治療プランを提案してくれる点が魅力です。LINE相談や資料請求も受け付けているため、興味を持った人はぜひ一度公式サイトからお問い合わせください。
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