八重歯が気になり改善したいと思うものの、抜歯と矯正治療のどちらがよいかわからない、とお悩みではありませんか。 八重歯の抜歯は、奥歯や顎関節に負担がかかりやすく、顔立ちが変わってしまうことがあり、後悔する人が多い傾向にあります。そのため、八重歯の改善には矯正をおすすめします。
矯正の方法も、正面から見えず周囲にバレない舌側矯正や、マウスピースによる矯正治療などさまざまです。今回は、八重歯の抜歯で後悔する理由から、矯正をおすすめする理由まで紹介します。
八重歯を抜歯すると後悔する理由
まずは、抜歯をすると後悔する理由を2つ紹介します。
・ 奥歯や顎関節に負担がかかる
・ 顔立ちが変化する
奥歯や顎関節に負担がかかる
八重歯を抜歯すると、奥歯や顎関節に負担がかかります。八重歯は、あごが小さいために歯が生えるためのスペースが足りず、犬歯が歯列から飛びだしてしまうことが原因です。犬歯の役割は、以下を参考にしてください。
・食べ物を噛み砕く
・歯ぎしりの際に奥歯を守る
・顎関節に負担をかけない
とくに正常な歯列である場合、犬歯は最も強い力を受ける役割があります。犬歯の抜歯をすると重なり合う歯がなくなってしまうため、奥歯や顎関節に負担がかかり、ひどくなると顎関節症になるので注意が必要です。
顎関節症の治療法は、薬物療法や理学療法など歯科医院によってさまざまですが、効果の高い治療法が明確となっていません。治療法が明確ではない顎関節症になる可能性が高いため、後悔するでしょう。
顔立ちが変化する
八重歯を抜歯すると、顔立ちが変わります。今まで気になっていたほうれい線が目立ち濃くなったり、口元が引っ込んでしまったりなど、元の顔立ちと変わる可能性があるでしょう。
小鼻から口の両側を通って顎まで伸びるほうれい線は、一般的に30代を過ぎたら気になる方が増えます。加齢や表情筋の衰え、コラーゲンの減少などが原因でほうれい線になることが多いため、気になるほうれい線がさらに濃くなることもあるでしょう。
ほうれい線の対策は、保湿や表情筋の鍛え、マッサージなどが効果的ですが、濃くなったほうれい線を見て後悔してしまう方もいます。変わった顔立ちを元に戻すことは難しいため、後悔をしないようにしましょう。
八重歯を抜歯しなくても良いケース
続いては、八重歯を抜歯しないケースについて紹介します。
・ 小臼歯を抜歯してスペースを確保できる場合
・ 歯と歯の間を削ってスペースを確保できる場合
・ 奥歯や親知らずを移動させられる場合
・ 周囲の歯が歯周病になっている場合
・ 片側のみに八重歯が生えている場合
・ 歯列弓を広げられる場合
・ 顎関節症を患っている場合
以上のように、抜歯以外の治療で行えるケースや、歯周病や顎関節症などにより抜歯を控えた方がよいケースがあります。順番に確認しましょう。
小臼歯を抜歯してスペースを確保できる場合
小臼歯を抜歯してスペースを確保できる場合、八重歯を抜歯しなくてもよいでしょう。小臼歯とは、上下左右に2本ずつで合計8本ある厚い歯のことです。
食事だけでなく、上下の噛み合わせを決める役割がある小臼歯を抜歯することで、八重歯の抜歯をしなくてもよい場合があります。
小臼歯は犬歯の後ろにあるため、小臼歯を抜歯することでスペースを作ることができます。小臼歯の抜歯でどの程度スペースが確保できるかによって、抜歯の有無は異なりますので、歯科医師へ確認する必要があるでしょう。
歯と歯の間を削ってスペースを確保できる場合
歯を削りスペースを確保できる場合、八重歯を抜歯しなくてもよいでしょう。歯をそれぞれ0.2mm〜0.5mm程度ずつ削る治療が行える場合は、抜歯の必要がなくなります。
このようなIPRは、ディスキリング・ストリッピング・スライシングなどとも呼ばれ、一般的な治療です。通常の歯科医院や小児歯科で行われることが多く、小児歯科では歯の生え変わり時期にIPRを行い、永久歯が生えるスペースを確保して転移を防ぎます。
以上のようなIPRの治療により、歯1本分〜2本分のスペースが確保されるため、抜歯が不要になるでしょう。
奥歯や親知らずを移動させられる場合
奥歯や親知らずを移動できる場合、八重歯を抜歯しなくてもよいでしょう。奥歯は、小臼歯2本と大臼歯2本で、上下左右合わせると16本あり、大きい歯で噛む面が広いことが特徴です。また、親知らずは歯の一番奥に生える永久歯のことで、生えない人もいます。
この奥歯・親知らずを移動できる場合は、八重歯の抜歯が必要なくなるでしょう。とくに親知らずは、虫歯や炎症トラブルが起きやすい歯です。親知らずを抜いてスペースを作ることができる場合があるため、歯科医師に相談しましょう。
周囲の歯が歯周病になっている場合
周囲の歯が歯周病になっている場合、八重歯を抜歯しない方がよいでしょう。歯周病とは、細菌の感染による炎症性疾患で、歯を支える骨などが溶けてしまう病気のことです。また、30歳以上の成人約80%が、歯周病にかかっていると言われています。
八重歯部分や周囲の歯が歯周病になっている場合は、抜歯を控えましょう。歯周病になっている場合、抜歯をしてしまうと悪化してしまう可能性があります。抜歯を行う前に、歯周病ケアを行ってください。
片側のみに八重歯が生えている場合
片側のみに八重歯が生えている場合、抜歯をしなくてもよいでしょう。左右どちらかのみに八重歯が生えている場合、前歯の真ん中が大きくズレている可能性があります。八重歯によって前歯にズレが生じていると、顔立ちが歪んだ印象になりやすいことが特徴です。
片側のみに生えている八重歯の抜歯を行うことで、顔立ちが大きく変化して、違和感を抱くかもしれません。
歯列弓を広げられる場合
歯列弓を広げられる場合、八重歯を抜歯しなくてもよいでしょう。歯列弓とは、歯並びを上から見たときのアーチのことで、以下の3つのタイプに分けることができます。
・U字型
・V字型
・方形型
理想はU字型で、健康に発育した顎の形です。歯列弓を理想的なU字型に広げて、スペースを確保することができれば、抜歯は必要がありません。
この方法による治療は、U字型に広げても噛み合わせが崩れない方に限定されます。さらに、広げた歯並びの噛み合わせの調整は難しいため、経験豊富な歯科医師に相談してみましょう。
顎関節症を患っている場合
顎関節症を患っている場合、八重歯を抜歯しなくてもよいでしょう。顎と歯は密接に関係しており、顎の神経が通っている場合や、顎の骨と歯がつながっている場合があります。そのため、抜歯後にはとくに以下の顎関節症三大症状が起こりやすく、注意が必要です。
・ 口を動かすときに顎が鳴る
・ 口が大きく開かない
・ 顎が痛む
顎関節症の症状がある場合は、症状が進行する可能性があるため、抜歯は控えてください。
非抜歯で矯正するのがおすすめ
気になる八重歯は抜歯による治療ではなく、矯正することをおすすめします。方法は幅広く、外から目立たない舌側矯正や、マウスピースによる矯正治療など、状況によって対応できるでしょう。
矯正治療をしていることを周囲の人にバレたくない場合は、舌側矯正がおすすめです。舌側矯正は、正面からの設置が目立ちません。さらに、従来の方法と比べても治療期間や効果にほとんど変わりがないため、効果を期待できます。
また、歯の表面に行う唇側矯正は、何かにぶつかった際の衝撃でケガをするおそれがありますが、舌側矯正はケガの心配がありません。
日常的にスポーツや管楽器を演奏する方には、とくに舌側矯正をおすすめします。前歯の裏側に金属を取り付ける舌側矯正は、人目を気にせずに行える方法でしょう。
まとめ
今回は、気になる八重歯の治療方法について紹介しました。こちらで紹介したように、八重歯の抜歯にはさまざまなデメリットがあります。また、歯周病や顎関節症などを患っている場合は抜歯を控えた方がよいでしょう。
八重歯の改善には、矯正をおすすめします。銀座矯正歯科では、外から器具が気にならない舌側矯正やマウスピースによる治療を行っており、9割の方が前歯の裏側に金属を取り付ける舌側矯正を選んでいることが特徴です。
矯正をして気になる八重歯をどうにかしたいと思いながら、目立つため踏み切れない方には、とくに舌側矯正をおすすめします。銀座矯正歯科では、症状や希望に合わせて治療プランを提案しているため、八重歯が気になる場合は一度カウンセリングを受けてみるとよいでしょう。
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