コラム

  • HOME > 
  • ブログ > 
  • 外科矯正の保険適用による費用はいくら?条…
2023.11.30

外科矯正の保険適用による費用はいくら?条件についても解説

外科矯正の保険適用による費用はいくら?条件についても解説

 

一般的に、矯正治療というとワイヤーやマウスピースなどを使って行うものというイメージがあるでしょう。しかし、あごの骨が原因で歯並びや噛み合わせが悪くなっている場合、ワイヤーやマウスピースを使って歯並びや噛み合わせを治すのは難しくなります。

そこで、行われるのが外科矯正です。外科矯正とは、手術によってあごの骨を動かすことで歯並びや噛み合わせを整える治療で、主に矯正歯科や口腔外科で行われています。

この記事では、外科矯正費用の相場や保険適用の条件を解説します。歯並びや噛み合わせの悪さに悩んでいる人はもちろん、フェイスラインを美しくしたい人もぜひ参考にしてみてください。

 

外科矯正の費用

 

外科矯正の費用は保険が適用されるかどうかで変わってきます。保険が適用される場合・そうでない場合の費用相場を解説します。

保険が適用される場合

外科矯正に保険が適用される場合、3割自己負担で、下あごのみの手術で30万円、上あごと下あご両方の手術で40~50万円が相場です。

そこに手術前後の矯正や入院費などがかかるため、トータルで60~80万円が相場とされています。

外科矯正は治療が可能です。高額療養費制度の自己負担限度額は、年齢や所得によって変わるため、利用を検討している人は加入する健康保険組合に問い合わせてみましょう。

保険が適用されない場合

外科矯正は、顎変形症と診断されていれば基本的にすべて保険適用になる手術です。しかし大学医院や指定された歯科医院でしか行えません。指定されていない歯科医院で外科矯正を行う場合や、審美目的で手術を受ける場合の費用は、全額自己負担となります。

全額自己負担の場合の費用は200万円以上になることも珍しくなく、非常に高額です。

なお、保険が適用されない場合であっても、医療費控除は受けられます。詳しくは国税庁のサイトまたは最寄りの税務署に確認してみてください。

 

 

外科矯正における保険適用の条件

 

保険適用で外科矯正を受けるには、次の条件を満たす必要があります。

・顎変形症と診断された
・厚生労働大臣から顎口腔機能診断施設・指定自立支援医療機関として指定・認定されている歯科医院で手術を受ける
・手術前に矯正治療を受ける

顎変形症とは、上あごと下あごの位置が大きくずれていたり、それぞれの大きさが違ったりするために、歯並びや噛み合わせに影響が出ている状態を指します。

 

具体的には

・あごの骨の形が原因の出っ歯(骨格性上顎前突)
・受け口(骨格性下顎前突)
・下あごが前に出てしゃくれている、噛み合わせが反対である(骨格性下顎前突)
・顔が左右非対称である(顔面非対称)
・上下の歯が噛みあわず、間に隙間ができている(骨格性開咬)

といった症状です。

これらの症状がある場合、外科矯正の費用に保険が適用されます。保険適用で外科矯正を行う場合は、まずワイヤーで術前矯正を行ってから手術をする必要がある点には注意が必要です。

医療機関によっては「サージェリーファースト」といって、矯正前に手術を行なうところがあります。しかし、サージェリーファーストで外科矯正を行うと保険が適用されないので、注意しましょう。

また、前矯正で使える保険適用の器具は歯の表側に装着するワイヤーに限られます。歯の裏側に装着するワイヤーやマウスピースなどは保険適用外です。

 

 

外科矯正のメリット・デメリット

 

ここからは、外科矯正のメリット・デメリットをみていきましょう。

メリット

外科矯正を行うメリットは次のとおりです。

・下あごが出ている・あごが大きいといった悩みを解消できる
・噛み合わせが整うことで、食べ物が噛みやすくなる
・発音や滑舌が向上する
・通常の矯正治療では治せない歯並びや噛み合わせの悪さが治せる

外科矯正は、外科手術の中でも比較的リスクの少ない手術ですが、治療を受ける際は担当医の説明をよく聞き、リスクなどをきちんと理解したうえで受けましょう。

 

デメリット

外科矯正にはデメリットもあります。主なデメリットは次のとおりです。

・手術後、顔面に麻痺やしびれが残ることがある
・顔が腫れる
・しばらく入院しなければならない
・術前・術後に時間をかけて歯並びを矯正しなければならない

あごの骨を大きく動かす手術なので、人によっては麻酔が切れた後も顔に麻痺や痺れが残ることがあります。麻痺や痺れは少しずつ取れてきますが、人によっては半年から1年程度残ることもある点はデメリットといえるでしょう。

また、手術直後は顔が腫れます。1ヶ月程度で腫れは引きますが、人によってはそれもネックに感じられるかもしれません。

 

 

外科矯正の流れ

 

最後に、外科矯正の流れを解説しましょう。外科矯正は、手術前・後の矯正とセットです。注意点も踏まえてみていきましょう。

1.初診カウンセリング

まず、初診ではカウンセリングを行います。あごの骨や歯並びの状態を確認し、どのようなアプローチで矯正していくか医師と話し合いましょう。

歯科医院によっては、より詳しく骨と歯の状態を知るためにCTやレントゲンを撮影することもあります。このとき具体的な費用や治療にかかる期間なども説明されるので、わからないことがあれば遠慮せず医師に確認してください。

2.術前矯正

保険適用で外科矯正を行う際は、必ず手術前に矯正を行わなければなりません。術前矯正では、手術後の噛み合わせも見越して歯を少しずつ移動させます。術前矯正は2年程度の時間をかけて行うのが一般的です。

保険適用になる術前矯正は、歯の表側から装着するワイヤーのみであることも頭に置いておきましょう。ブラケットも金属製のものに限られます。

歯の裏側に装着するワイヤーやマウスピースによる矯正を選択した場合、外科矯正も含めて自費となってしまうので注意してください。

3.手術

術前矯正である程度歯並びが整ったら、いよいよ手術をします。男性は17〜19歳以降、女性は16〜18歳以降であごの骨の成長が止まるので、このタイミングで手術を受ける人が少なくありません。

手術を受ける前に詳しい検査をしたり、多量の出血に備えて自己血を確保したりする必要があるため、手術前に数日通院する必要があります。

入院は手術の数日前から、術後1~2週間ほどです。術後の入院期間は術式や回復具合によって変わってきますが、早い人は5日で退院できることもあります。

4.術後矯正

手術が終わったら、1~2年かけて術後の矯正を行います。術後、あごの骨は筋肉などに引っ張られて元の位置に戻ろうとするので、術後矯正をして骨が戻るのを防ぎつつ、噛み合わせを落ち着かせます。

術後の矯正では、手術では合わせきれなかった噛み合わせの微調整も行います。

5.保定

噛み合わせが整ったら、矯正装置を外して保定装置に切り替え、術後の経過を観察します。保定期間は年齢や治療の経過によっても異なりますが、2~3年程度かけて行うのが一般的です。

人によっては、保定が完了した後、あごの骨に埋め込んだプレートやスクリューを取り外す手術を受けることもあります。

 

 

まとめ

 

外科矯正は基本的に保険が適用されますが、その費用は術前矯正から術後矯正までトータルで60~80万円と高額です。審美目的など、歯並び・噛み合わせの治療以外の目的で外科矯正を受ける場合は、全額自己負担となるため200万円以上かかることもあります。

せっかく自費で治療を受けるなら、美しさにこだわってみませんか?

銀座・有楽町駅から徒歩3分の「銀座矯正歯科」では、通常の矯正はもちろん、矯正後の美しさにこだわった外科矯正も行っております。顔全体のバランスやフェイスラインにも着目した外科矯正は、美しさを求める患者様に大変好評です。

そのほかにも、お口の悩み事がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

————————–
東京都銀座駅の矯正歯科
銀座矯正歯科
〒104-0061
東京都中央区銀座3-3-14
銀座グランディアビルⅡ 6F
☎︎03-3567-5454
————————–

すべての診療は予約制となっております。

矯正歯科治療はただ歯をきれいに並べることではなく、顔貌のバランスも考慮しながら正しい咬み合わせを作る歯科治療です。
患者さまの症状やご希望に合わせて様々な治療プランをご提案いたします。
まずはカウンセリングでご相談ください。

expand_less
TOP

03-3567-545403-3567-5454

初診専用24時間WEB予約24時間WEB予約

LINE相談/資料請求