こんにちは。銀座矯正歯科です。
矯正治療と聞くと 「若いうちにやるもの」 というイメージを持つ方も多いかもしれません。確かに、子供の頃の方が歯が動きやすいのは事実ですが、 大人でも矯正治療は十分に可能 です。実際に 30代・40代だけでなく、50代・60代でも矯正を始める方が増えて います。
では、 矯正治療には年齢制限があるのか? 何歳までなら治療を受けられるのか?
今回は、 大人の矯正治療の可能性やメリット、注意点 について解説していきます。年齢を理由に諦める前に、 今からできること を一緒に考えてみましょう!
1.こんなお悩みありませんか?
・「大人になってから矯正治療を受けても意味があるの?」
・「何歳まで矯正治療ができるの?」
・「年齢が高いと治療期間が長くなるって本当?」
・「見た目を改善したいけれど、矯正装置が目立つのが気になる…」
大人になってから矯正治療を考えたとき、「今さらやっても遅いのでは?」と不安に思う方は少なくありません。
しかし、矯正治療は年齢制限があるわけではなく、何歳からでも歯並びを整えることは可能です!
むしろ、大人になってから矯正をすることで、歯や口元の健康を長く維持できるというメリットもあります。
2.大人の矯正治療は何歳まで可能?
「矯正治療は子どものうちにやるもの」と思われがちですが、実は大人になってからでも矯正治療を受けることは十分可能です!
近年では、40代・50代、さらには60代以降でも矯正治療を始める方が増えており、年齢を理由に諦める必要はありません。
矯正治療に年齢制限はあるのか?
基本的に、矯正治療に明確な年齢制限はありません。
子どもの矯正(小児矯正)は、成長途中の骨格をコントロールしながら歯並びを整える治療ですが、大人の矯正(成人矯正)は、顎の成長が終わった状態でも歯を動かして理想の歯並びにすることが可能です。
ただし、大人の矯正では以下の点に注意が必要です。
✅歯や歯茎の健康状態
→ 歯周病が進行していると、矯正によって歯がグラつくリスクがあるため、まずは治療が必要になります。
✅顎の骨の状態
→ 骨密度が低下している場合、歯を支える力が弱くなり、歯が動きにくくなる可能性があります。
✅治療期間の確保
→ 大人の矯正は、子どもに比べて歯の動きが遅くなることが多いため、一般的に1年半〜3年ほどの治療期間が必要です。
何歳まで治療できるのかの目安
矯正治療が可能かどうかは、年齢よりも歯や歯茎、骨の健康状態に左右されることが多いです。
そのため、矯正治療を検討されている方は、まず以下の点をチェックしてみてください。
✅歯の本数が十分に残っているか?
→ 抜けている歯が多い場合、矯正によってバランスを整えられるかどうか、治療計画を慎重に立てる必要があります。
✅歯茎に炎症がなく、健康な状態を維持できているか?
→ 歯周病が進行していると、歯が動きにくくなったり、矯正によってダメージを受けるリスクが高まります。
✅矯正装置を長期間装着できるか?
→ 矯正装置を正しく装着し、指示された通りの期間を守ることができるかどうかが、成功のカギとなります。
💡 これらの条件を満たしていれば、50代・60代以降でも矯正治療を受けることは可能です!
高齢でも矯正ができるケースとは?
「年齢が高いから無理かも…」と諦める前に、以下のようなケースでは矯正が十分に可能であることを知っておきましょう!
✔ 部分矯正を選択する場合
→ 気になる前歯だけを整える「部分矯正」なら、歯や顎への負担を最小限に抑えながら治療を進めることができます。
✔ 噛み合わせを改善するための矯正
→ 噛み合わせが悪いと、特定の歯に負担がかかり、将来的に歯の寿命を縮める原因になります。矯正によって噛み合わせを整えることで、歯を長持ちさせることができます。
✔ インプラントや補綴治療(ブリッジ・入れ歯)の前処置として行う場合
→ インプラントや被せ物をより自然に仕上げるために、事前に矯正で歯並びを整えるケースもあります。
💡 つまり、矯正治療は「何歳まで」という制限ではなく、「歯や顎の状態によって可能かどうか」が決まるのです。
そのため、年齢を理由に矯正を諦めるのではなく、まずは歯科医院でカウンセリングを受け、ご自身に合った治療法を相談してみることをおすすめします!
矯正治療を検討されている方は、年齢を気にする前に、まずは歯の健康状態をチェックし、歯科医師に相談してみましょう!
3.大人の矯正治療を受けるメリット
「矯正治療は子どもや若い人が受けるもの」と思われがちですが、実は大人になってから矯正を始めることで得られるメリットもたくさんあります!
見た目のコンプレックスの解消だけでなく、噛み合わせや将来の歯の健康にも大きく関わってくるため、矯正治療は単なる美容目的ではなく、健康投資の一つとも言えます。
見た目のコンプレックスの解消
「歯並びが気になって、思いきり笑えない…」
「写真を撮るとき、つい口を閉じてしまう…」
そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
大人の矯正治療を受けることで、歯並びが整い、笑顔に自信が持てるようになります!
歯並びは、第一印象を大きく左右する要素の一つ。美しい歯並びになることで、見た目の印象が明るくなり、周囲に与えるイメージも良くなると言われています。
また、近年では目立ちにくい矯正装置(マウスピース矯正や裏側矯正など)も増えているため、仕事や日常生活での見た目が気になる方でも安心して治療を受けることができます。
噛み合わせの改善と健康への影響
矯正治療は、見た目を整えるだけではありません。噛み合わせを改善することで、健康にも良い影響を与えます!
✅食事がしっかり噛めるようになる
→ 噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかり噛むことができず、消化器官への負担が増えてしまいます。矯正治療によって正しい噛み合わせに整えることで、食事の際のストレスが軽減し、胃腸の負担も少なくなります。
✅発音が改善する
→ 歯並びが悪いと、「サ行」や「ラ行」が発音しにくいことがあります。矯正治療によって歯並びが整うことで、発音がクリアになり、会話がスムーズになるケースもあります。
✅顎関節症の予防にもつながる
→ 噛み合わせが悪いと、無意識のうちに顎に負担がかかり、顎関節症(顎の痛みや口の開閉時の違和感など)を引き起こすリスクが高まります。矯正治療によって正しい噛み合わせを作ることで、顎への負担を軽減し、顎関節症の予防にもつながります。
老後の歯の健康を守るために
「年齢を重ねると、歯を失うリスクが高まる」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
実は、歯並びや噛み合わせの悪さは、将来的な歯の寿命に大きく影響します。
例えば、噛み合わせが悪いと、特定の歯に過剰な負担がかかり、歯のすり減りや歯周病の進行が早まることがあります。
✅矯正治療を受けることで、歯の寿命を延ばすことが可能!
→ 歯並びが整うと、歯みがきがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが減るため、長く健康な歯を保ちやすくなります。
→ 噛み合わせが整うことで、歯に均等な力がかかり、特定の歯がすり減ったり、折れたりするリスクを軽減できます。
💡 「歯をできるだけ長く残したい」「入れ歯やインプラントを避けたい」という方にとって、大人の矯正治療は歯の健康を守るための重要な選択肢になります!
「今さら矯正なんて遅いかな…」と思っている方も、大人の矯正にはたくさんのメリットがあります。
4.大人の矯正治療が増えている理由
「矯正治療は子どもや若い人が受けるもの」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、近年、大人の矯正治療を希望する患者様が増えています。
その背景には、歯並びや口元の美しさへの意識の変化や、矯正治療の技術向上が関係しています。
歯並びへの意識の高まり
近年、歯並びに対する意識が高まっており、「美しい歯並びが良い印象を与える」と考える方が増えています。
その理由として、次のような要因が挙げられます。
✅マスク生活をきっかけに矯正を始める方が増加
→ コロナ禍でのマスク生活により、「矯正装置が見えないうちに治療を進めたい」という理由で矯正を始める大人の患者様が増えました。
✅歯並びが仕事や人間関係に影響するケースがある
→ 営業職や接客業の方の中には、「第一印象を良くするために歯並びを整えたい」と矯正を始める方も多くいらっしゃいます。
✅SNSやメディアの影響で「美しい歯」に対する意識が向上
→ 有名人やインフルエンサーが矯正治療を受けていることを公表し、歯並びの美しさが注目されるようになったことも影響しています。
💡 「矯正は若いうちにするもの」という考え方が変わりつつあり、大人になってからでも矯正治療を始める方が増えているのです!
最新の矯正技術で負担を軽減
昔の矯正治療は、「痛い」「治療期間が長い」「装置が目立つ」といったイメージがありましたが、技術の進歩により、矯正の負担が大幅に軽減されました。
🔹 歯の移動をコントロールする技術の向上
→ 最新の矯正システムでは、必要最小限の力で歯を動かすことができるため、痛みや違和感が少なくなりました。
→ 例えば、ワイヤー矯正では、従来よりも柔らかいワイヤーを使用することで、痛みを抑えながら歯を動かすことが可能になっています。
🔹 矯正治療のデジタル化による精度向上
→ 3Dスキャナーを使って正確な歯型を採取し、患者様ごとの治療計画を立てることが可能になりました。
→ これにより、よりスムーズに歯を移動させ、無駄なく矯正治療を進められるようになっています。
🔹 治療期間の短縮が可能に
→ 矯正治療の進化により、「できるだけ短期間で歯並びを整えたい」という患者様の希望に応える治療法も増えています。
→ 例えば、「加速矯正」という方法では、特殊な装置や処置を併用することで、歯の動きを促進し、治療期間を短縮することが可能です。
💡 最新技術を活用することで、大人の患者様でも「痛みが少なく」「効率よく」矯正治療を進めることができるようになりました!
目立ちにくい矯正装置の登場
「矯正はしたいけど、目立つ装置はつけたくない…」とお悩みの方にとって、見た目が気にならない矯正装置の登場は、大きな魅力となっています!
✅マウスピース矯正(インビザラインなど)
→ 透明なマウスピースを使用するため、装着していてもほとんど目立たない!
→ 取り外しが可能で、食事や歯みがきも普段通りできる。
✅裏側矯正(舌側矯正)
→ 歯の裏側にワイヤーを装着するため、他人から矯正装置が見えない!
→ ワイヤー矯正の精密さを活かしながら、審美性も両立できる。
✅セラミックブラケットを使ったワイヤー矯正
→ 目立ちやすい金属のブラケット(装置)ではなく、歯の色になじむセラミック製のブラケットを使用することで、見た目の違和感を抑えることが可能!
💡 「矯正装置が目立つのが嫌で矯正を諦めていた…」という方でも、最新の目立ちにくい矯正方法を選ぶことで、安心して治療を受けることができます!
今は大人になってから矯正を始める方が増えており、技術の進歩により、より快適に、より負担を少なく矯正治療を受けることが可能になっています!
5.年齢が高くなると矯正治療は難しい?
「年齢が高くなると矯正治療は難しくなるの?」
「若いうちにやるべきだった…?」
このような不安を持っている患者様も多いかもしれません。
結論から言うと、年齢が高くなっても矯正治療は可能です!
ただし、若い頃と比べると治療の進め方に違いが出ることもあります。
若い頃と比べた治療の違い
矯正治療は基本的に年齢に関係なく受けられますが、子どもや若い方と大人では、治療の進め方に違いがあります。
✅子どもや10代の矯正治療
→ 顎の成長を利用しながら、骨格ごと整えることが可能
→ 歯が動きやすいため、治療がスムーズに進む
→ 骨が柔らかく、歯を移動させる際の負担が少ない
✅大人の矯正治療
→ 顎の成長が止まっているため、歯の移動に時間がかかることがある
→ 骨がしっかりしている分、歯の動きに慎重な調整が必要
→ 歯周病や虫歯のリスクがある場合、事前に治療が必要になることも
💡 大人の矯正治療では、顎の成長を利用することはできませんが、計画的に進めることでしっかりと歯並びを整えることができます!
骨の代謝と歯の動きの関係
矯正治療では、歯を移動させる際に歯を支えている骨が少しずつ作り変えられることによって、歯並びが整っていきます。
この「骨の代謝」が、矯正治療の進行に関係しているのです。
🔹 若い頃(10代〜20代)の骨の代謝
→ 骨が活発に作り変えられるため、歯が比較的スムーズに移動する
🔹 大人(30代以上)の骨の代謝
→ 年齢とともに骨の新陳代謝がゆるやかになり、歯の動きが少し遅くなることがある
💡 ただし、これは個人差があり、しっかりと矯正計画を立てれば大人でも問題なく歯を動かすことができます!
また、歯の動きを促進する矯正方法(加速矯正など)を併用することで、治療期間を短縮することも可能です。
治療期間が長くなる理由とは?
大人の矯正治療は、若い頃に比べると少し時間がかかることが多いです。
その理由として、次のようなポイントが考えられます。
✅骨がしっかりしているため、歯の動きがゆっくりになる
→ 10代の患者様と比べると、歯が移動するスピードが遅くなることがあります。
→ ただし、適切な力をかけることで、安全に矯正治療を進めることが可能!
✅歯周病や虫歯の治療を優先する場合がある
→ 大人の矯正治療では、歯や歯茎の健康状態を確認しながら治療を進める必要があります。
→ そのため、事前に虫歯治療や歯周病ケアを行うことで、治療期間が少し長くなることがあります。
✅抜歯を伴う矯正のケースが多い
→ 大人の場合、顎の成長が完了しているため、歯のスペースを確保するために抜歯をするケースが多いです。
→ 抜歯後にスペースが閉じるのに時間がかかることがあり、結果的に治療期間が長くなることも。
💡 ただし、どんな年齢でも適切な矯正計画を立てれば、安全に歯並びを整えることができます!
歯科医院でしっかりとカウンセリングを受け、自分に合った治療プランを立てることが大切です。
大人になってからでも矯正治療を始める方は多く、しっかりと計画を立てれば、理想の歯並びを手に入れることができますよ!
6.大人の矯正治療の方法と選び方
「大人になってから矯正を始めるなら、どんな方法がいいの?」
「ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どっちが自分に合っているの?」
このように、矯正治療を検討されている患者様の中には、**「どの矯正方法が自分に合っているのか」**と悩まれる方も多いのではないでしょうか?
矯正治療にはいくつかの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ワイヤー矯正(表側・裏側)
🔹 表側ワイヤー矯正(従来の矯正方法)
メリット
✔さまざまな症例に対応できるため、難しい歯並びの方にも適応可能
✔ しっかりとした矯正力があるため、治療期間が比較的短め
✔ 費用が比較的抑えられる(裏側矯正やマウスピース矯正に比べて)
デメリット
❌矯正装置が目立ちやすいため、見た目を気にされる方には不向き
❌歯の表面に装置をつけるため、歯磨きが難しくなり、虫歯リスクが上がる
❌ワイヤーの調整時に痛みを感じることがある
💡 こんな方におすすめ!
➡ 治療の確実性を重視したい方
➡ できるだけ短期間で治療を終えたい方
➡ 歯並びのズレが大きい方、難症例の方
🔹 裏側ワイヤー矯正(舌側矯正・リンガル矯正)
メリット
✔ 矯正装置が歯の裏側につくため、目立ちにくい!
✔ 表側矯正と同じく強い矯正力があるので、歯の移動がスムーズ
✔ 前歯の後退が得意なため、出っ歯の治療に向いている
デメリット
❌装置が舌に当たるため、違和感が強いことがある
❌表側矯正よりも費用が高くなる傾向がある
❌しゃべりにくさを感じることがある
💡 こんな方におすすめ!
➡ 矯正中も見た目を気にしたくない方
➡ 表側ワイヤー矯正の見た目が気になるけれど、確実な治療効果を求めたい方
➡ 出っ歯の改善を希望している方
マウスピース矯正のメリットとデメリット
🔹 マウスピース矯正(インビザラインなど)
メリット
✔ **透明で目立たない!**人と話す機会が多い方でも気にならない
✔ 取り外しができるため、食事や歯磨きがしやすい
✔ 痛みが少なく、金属アレルギーの心配がない
✔ 口の中の違和感が少なく、発音にもあまり影響しない
デメリット
❌適応できる症例に限りがある(大きなズレや重度の噛み合わせの問題には不向き)
❌1日20時間以上装着しないと効果が出にくい
❌装着の自己管理が必要(しっかり装着しないと治療が進まない)
💡 こんな方におすすめ!
➡ 矯正装置が目立つのが気になる方
➡ 取り外しができる矯正を希望する方
➡ 軽度の歯並びのズレを治したい方
自分に合った矯正方法を選ぶには?
矯正方法にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、どの治療法がベストかは患者様の希望や歯並びの状態によって異なります。
「どれが良いかわからない…」という方のために、選び方のポイントをまとめました!
見た目が気になるなら?
➡ 目立ちにくい「マウスピース矯正」や「裏側矯正」がおすすめ!
できるだけ早く治療を終えたいなら?
➡ 「ワイヤー矯正(表側)」は矯正力が強いため、比較的短期間で治療が可能!
歯並びが大きくズレているなら?
➡ 「ワイヤー矯正(表側・裏側)」の方が適応範囲が広く、確実な矯正ができる!
痛みや違和感を少なくしたいなら?
➡ 「マウスピース矯正」は比較的痛みが少なく、ストレスなく治療を進められる!
費用を抑えたいなら?
➡ 「表側ワイヤー矯正」が比較的コストパフォーマンスが良い!
矯正治療の選択肢はさまざまですが、どれが最適かは患者様ごとに異なります。
まずは歯科医院でしっかりカウンセリングを受け、自分に合った矯正方法を選ぶことが大切です!
7.大人の矯正治療の注意点
大人になってから矯正治療を考えている患者様の中には、「若いころより治療が難しいのでは?」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実際に、大人の矯正治療では「歯周病や虫歯のリスク管理」「日常生活での注意点」**などがとても重要になってきます。
歯周病や虫歯のリスク管理
大人の矯正治療で特に注意が必要なのが、「歯周病や虫歯のリスク」です。
子どもに比べて大人の歯は長年の使用によって負担がかかっており、歯ぐきの状態が悪化しているケースもあります。
⚠ なぜ歯周病や虫歯のリスクが高くなるの?
矯正装置が付くことで歯磨きが難しくなり、汚れが溜まりやすい
すでに歯周病や歯ぐきの衰えが進行している場合、矯正による負担が増える
歯が動くことで、歯ぐきの位置が変わり、知覚過敏を感じることがある
🦷 矯正前のチェックが大事!
矯正を始める前に、歯ぐきの状態や虫歯の有無をしっかりチェックすることが大切です。✔矯正前に歯科検診を受け、歯周病や虫歯がないか確認する
✔必要であれば、歯周病治療や虫歯治療を先に済ませておく
✔矯正治療中も定期的にクリーニングを受け、歯の健康を守る
💡 歯ぐきの健康を保ちながら矯正治療を進めることで、より安心して治療を続けることができます!
治療期間中のケアの重要性
矯正治療は数か月~数年かかるため、日々のケアがとても重要になります。
「矯正を始めたけれど、歯磨きがしにくい…」「装置のせいで口の中が痛い…」と感じる患者様もいらっしゃいます。
しかし、適切なケアを行うことで、こうした問題を最小限に抑えることができます!
🦷 矯正治療中のケアポイント
ワイヤー矯正の方:歯ブラシの毛先を細かく動かして、装置の周りまでしっかり磨く
マウスピース矯正の方:取り外した際にマウスピースも清潔に保つ(専用クリーナーを使うのがおすすめ!)
デンタルフロスや歯間ブラシを活用し、歯と歯の間の汚れをしっかり落とす
フッ素入りの歯磨き粉を使って、虫歯予防を徹底する
💡 「矯正装置があると歯磨きしにくい…」という方は、歯科医院でブラッシング指導を受けるのもおすすめです!
治療中の食事や生活習慣の見直し
矯正治療をスムーズに進めるためには、食生活や生活習慣の見直しも大切です。
「矯正中に食べないほうがいいものってあるの?」と気になる患者様も多いので、注意点をまとめました!
🍽 食事の注意点
ワイヤー矯正の場合
⚠ 硬い食べ物(ナッツ、せんべい、氷など)はNG!装置が外れる原因になる
⚠ 粘着性のあるもの(ガム、キャラメルなど)は避ける!ワイヤーに絡まることがある
✔ 柔らかい食べ物や小さくカットしたものを選ぶのがおすすめ
マウスピース矯正の場合
⚠ マウスピースを装着したまま飲み物を摂ると、色素沈着の原因になる(特にコーヒーや紅茶)
⚠ 外した後は、必ず歯を磨いてから装着する
✔ 水分補給は無糖の水を中心に!
💡 食事の仕方を少し工夫するだけで、矯正治療中も快適に過ごせます!
大人の矯正治療は、適切なケアとリスク管理を行えば、無理なく進めることができます。
8.年齢によって費用は変わる?
矯正治療を考える際に、「大人の矯正は子どもより高くなるの?」と疑問を持たれる患者様も多いのではないでしょうか?
矯正治療は年齢によって費用が変わることもありますが、その理由や、少しでも負担を抑える方法について詳しくご説明します!
矯正治療の費用の相場
矯正治療の費用は、治療方法や医院によって異なりますが、大まかな相場をまとめました。
ワイヤー矯正(表側):70万円~130万円
ワイヤー矯正(裏側/舌側矯正):100万円~150万円
マウスピース矯正(インビザラインなど):80万円~140万円
部分矯正(前歯のみ):20万円~50万円
💡 一般的に、大人の矯正治療の方が子どもの矯正より費用が高くなる傾向があります。
大人の矯正の方が高くなる?その理由
「子どもの矯正は安いのに、大人の矯正は高くなるの?」と疑問に思うかもしれません。
大人の矯正治療が高くなる理由には、いくつかのポイントがあります。
🦷 大人の矯正が高くなる主な理由
・治療が複雑になるケースが多い
- 子どもの場合、成長に合わせて歯並びをコントロールしやすいですが、大人は骨が固まっているため、移動に時間がかかります。
- 歯周病や虫歯の治療を並行して行う必要があることも。
・装置の選択肢が多く、目立ちにくい矯正方法を選ぶ傾向がある
- 裏側矯正やマウスピース矯正など、見た目に配慮した治療を希望される患者様が多く、それに伴い費用が高くなります。
・治療期間が長くなりやすい
- 歯の移動速度が遅いため、治療期間が2~3年かかることも。
- 長期間の調整や管理が必要になることで、費用が高くなることがあります。
💡 治療が複雑になるほど、追加の治療費がかかる可能性があるため、事前にしっかり相談しましょう!
矯正治療をお得に受けるための方法
「できるだけ費用を抑えたい!」と考える患者様のために、矯正治療をお得に受ける方法をご紹介します。
✔ 矯正治療の費用を抑えるコツ
部分矯正を検討する
- 前歯だけの矯正など、症状によっては部分矯正で費用を抑えることができます。
医療費控除を活用する
- 矯正治療は「噛み合わせの改善」を目的とした場合、医療費控除の対象になることがあります。
- 年間10万円以上の医療費がかかる場合、確定申告で一部還付を受けられる可能性があるため、領収書を保管しておくのがおすすめ!
分割払い・デンタルローンを利用する
- 矯正治療は一括払いだけでなく、分割払いやデンタルローンを利用できるクリニックもあります。
- 無理なく支払える方法を相談すると、負担を軽減できます。
矯正専門のクリニックで相談する
- 矯正治療を専門に行っているクリニックでは、最新の技術を取り入れた治療が可能なうえ、コストを抑えるプランを用意している場合も!
費用の面で矯正を迷っている方も、まずは相談してみることが大切です!
9.大人の矯正治療で気をつけるべきこと
大人の矯正治療を検討している患者様の中には、「抜歯が必要になるの?」「矯正後に歯が元に戻ることはない?」といった不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
大人の矯正は子どもと違い、歯や骨の状態に個人差が大きく、治療計画にも慎重な判断が求められます。
抜歯が必要になるケースとは?
矯正治療では、歯を適切な位置に動かすために抜歯が必要になる場合があります。
特に大人の矯正では、成長期の子どもと違い顎の成長によるスペースの確保ができないため、抜歯を伴う矯正が必要になるケースが多くなります。
抜歯が必要になる可能性が高いケース
✔歯が極端に重なっている(ガタガタの歯並び)
✔出っ歯や口元の突出感が強い
✔奥歯のスペースが不足している
✔噛み合わせのバランスを整える必要がある
💡 ただし、抜歯は必ず必要になるわけではありません!
歯を削ってスペースを確保する「ディスキング(IPR)」や、歯を後ろに動かすことで抜歯を回避できるケースもあります。
「抜歯せずに矯正できるか?」も含め、カウンセリングでしっかり相談することが大切です!
矯正治療後の歯の後戻りを防ぐには?
「せっかく矯正治療をしたのに、また歯が元に戻ってしまった…!」
そんなトラブルを防ぐためには、矯正治療後の「保定(ほてい)」がとても重要です。
歯の後戻りを防ぐためのポイント
✔保定装置(リテーナー)を正しく装着する
- 矯正治療が終わった後は、保定装置(リテーナー)を使って歯の位置を安定させることが必要です。
- 保定期間をしっかり守らないと、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こりやすくなります。
✔リテーナーの装着期間は最低でも1~2年
- 矯正が終わってすぐは歯が動きやすい状態なので、1~2年はリテーナーをしっかり装着することが推奨されます。
- その後も、夜間だけ装着するなど、歯の安定を見ながら管理していくことが大切です。
✔歯並びのチェックを継続する
- 矯正治療が終わった後も、定期的に歯科医院で噛み合わせや歯の状態をチェックすることが後戻りの予防に!
💡 「リテーナーをつけるのが面倒…」と感じるかもしれませんが、後戻りしてしまうと再治療が必要になることも。
しっかりとケアを続けて、綺麗な歯並びを長持ちさせましょう!
矯正治療とインプラントの関係
「すでにインプラントをしているけれど、矯正治療はできるの?」
そんな疑問をお持ちの患者様もいらっしゃるかと思います。
インプラントがある場合の矯正の注意点
・インプラント自体は動かせない
- 矯正治療では、歯を動かして理想の位置に並べますが、インプラントは骨と固定されているため動かすことができません。
- そのため、インプラントが入っている場合は、他の歯の動かし方を工夫しながら矯正を進める必要があります。
・インプラントの位置によっては治療計画の調整が必要
- インプラントが噛み合わせの調整に影響する位置にある場合、矯正治療を始める前に治療計画をしっかり立てることが重要です。
- 場合によっては、矯正後にインプラントを入れ直すケースもあります。
・矯正前にインプラントを入れるか、矯正後に入れるかを相談
- 矯正治療を検討している方は、インプラントを入れる前に一度矯正専門の歯科医院に相談するのがおすすめ!
- 先に矯正をして歯並びを整えてからインプラントを入れることで、より理想的な噛み合わせを作ることができます。
💡 インプラントがあっても矯正治療は可能ですが、治療計画が重要!
矯正専門の歯科医師としっかり相談し、最適な治療方法を選びましょう。
大人の矯正治療は、適切な治療計画とアフターケアが成功の鍵!
10.よくある質問
大人になってから矯正治療を考えている患者様の中には、「痛みはどれくらい?」「仕事をしながらでも大丈夫?」「いつ始めるのがベスト?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
Q1.矯正治療は痛いの?
A1.矯正治療の痛みは、個人差がありますが、ほとんどの方が「最初の数日~1週間ほどで慣れる」とおっしゃいます。
矯正治療で痛みを感じるタイミング
✔ワイヤー矯正の場合
- 装置をつけた直後や、ワイヤーを調整した後に歯が動く痛みを感じやすいです。
- ただし、強い痛みではなく、「ジーンとした違和感」や「噛むと圧を感じる」程度が多いです。
✔マウスピース矯正の場合
- 新しいマウスピースに交換した直後に、歯が押されるような圧迫感を感じることがある。
- ワイヤー矯正に比べると、痛みは少なく、慣れるのが早いとされています。
痛みを和らげるための対策
🔹 矯正直後は柔らかい食べ物を選ぶ
→ 噛む力を使わずに済むので、痛みが気になりにくいです。
🔹 痛み止めを上手に活用する
→ どうしても痛い場合は、市販の鎮痛剤を服用するのも一つの方法。
🔹 冷やして炎症を抑える
→ 口の中を冷たい水でゆすぐと、痛みが和らぐことがあります。
💡 「痛みが不安…」という方も、ほとんどのケースで数日以内に軽減されるので、安心して治療を進めていきましょう!
Q2.仕事をしながらでも治療できる?
A2.多くの大人の患者様が、仕事をしながら矯正治療を受けています!
特に最近では、目立ちにくい矯正装置が増えているため、「仕事に支障なく治療ができる」と感じる方が多いようです。
仕事をしながら矯正治療をするポイント
✔マウスピース矯正なら目立たない!
- 透明なマウスピースなら、商談や会議の場でも気にならない。
- 「取り外しができるので、食事中もストレスなく過ごせる」と人気です。
✔裏側矯正(舌側矯正)なら、見えない!
- 歯の裏側に装置をつけるタイプの矯正なら、正面からは装置が全く見えません!
- 接客業や営業職の方でも、周囲に気づかれずに矯正ができるメリットがあります。
✔ ワイヤー矯正でも透明な装置が選べる!
- 最近では、透明や白色の目立たないワイヤー・ブラケットが選べるため、「仕事中でも気にならない」と感じる方も増えています。
💡 「矯正装置が目立つのが気になる…」という方は、カウンセリングで「見えにくい矯正方法がいい」と相談してみましょう!
Q3.矯正治療を受けるのに適したタイミングは?
A3.「矯正治療を始めるなら、いつがベスト?」
この質問に対する答えは、「思い立ったときがベスト!」です。
矯正治療を始めるのに適したタイミング
✔「歯並びが気になり始めたとき」
- 「歯並びを治したい!」と感じたときが、治療の始めどき。
- 放置すると噛み合わせが悪化することもあるので、早めの相談が安心です。
✔「ライフイベントの前」
- 結婚式や成人式などのイベント前に、歯並びを整えたい!
- こうした場合は、治療期間を考慮して、早めに矯正をスタートするのが◎
✔「将来の健康を考えて」
- 歯並びの乱れは、虫歯や歯周病のリスクを高める原因にもなります。
- 早めに矯正を始めることで、将来的に歯の健康を守ることにもつながる!
「矯正治療は子どもや若い人が受けるもの」と思われがちですが、大人になってからでも十分に治療が可能です。実際に、40代・50代でも矯正治療を始める患者様が増えており、「もっと早くやればよかった!」と感じる方が多いのも事実です。
「自分に合う矯正方法は?」「治療期間はどれくらい?」など、少しでも気になることがあれば、まずはカウンセリングでご相談ください。
大人になってからの矯正治療は遅すぎることはありません!「もっと自信を持てる笑顔」を目指して、一緒に最適な治療プランを考えていきましょう。
————————–
東京都銀座駅の矯正歯科
銀座矯正歯科
〒104-0061
東京都中央区銀座3-3-14
銀座グランディアビルⅡ 6F
☎︎03-3567-5454
————————–
*監修者
*経歴
1998年 富山県立富山中部高等学校卒業。1998~2004年 日本大学松戸歯学部。
2004~2008年 日本大学大学院(歯科矯正学専攻)。
2008~2012年 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 助手(専任扱)。
2012~2020年 医療社団法人真美会 銀座矯正歯科 アシスタントドクター。
2013~2014年 ニューヨーク大学CDEP 矯正学修了。
2014~2018年 日本大学松戸歯学部 顎顔面外科学講座 兼任講師。
2014~2015年 カリフォルニア州立大学LA校CDEP 矯正学修了。
2019~2023年 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 兼任講師。
2021年~ 医療社団法人真美会 銀座矯正歯科 院長。
2022年~ 一般社団法人日本デジタル矯正歯科学会 理事・学術担当。
2023年~ 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 クリニカルアドバイザー。
2023年~ Digital Dentistry Society Ambassador (Japan)。
2023年~ 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 同門会副会長。
2023年~ Ray Face (Ray Dent, Korea) Key Opinion Leader。
*主な所属学会
・日本矯正歯科学会(認定医)
・International Congress of Oral Implantologists (ICOI) インプラント矯正認定医
・Digital Dentistry Society 日本アンバサダー
・先進歯科画像研究会(ADI)歯科用CT認定医
・厚生労働省認定 歯科臨床研修指導医
・日本美容外科学会(JSAPS)関連会員
・Orthopaedia and Solutions マネージャー
・BIODENT 寿谷法コルチコトミーベーシックコース インストラクター
・BIODENT モディファイドコルチコトミーコース インストラクター
・(株)YDM 矯正器材アドバイザー
・ABO Journal Club 主宰
・Cutting Edge of Digital Orthodontics 主宰
*論文・学会発表
- ・加速矯正とアライナー治療による治療期間のコントロール ザ・クインテッセンス2022年11月号
- ・進化するデジタル歯科技術Extra モディファイドコルチコトミー法とSureSmileによる矯正治療 日本歯科評論 81(8)=946:2021.8
- ・進化するデジタル歯科技術 : 3Dプリンターは臨床をどう変革するか(4)矯正治療における3Dプリンターの臨床応用 日本歯科評論 81(4)=942:2021.4
- ・矯正用光重合型レジン系接着システムの接着性能 接着歯学2013年31巻4号P159-166
- ・歯科矯正学における3D診断および治療計画(翻訳)クインテッセンス出版
- ・基礎から学ぶデジタル時代の矯正入門(翻訳統括)クインテッセンス出版
- ・矯正歯科治療のためのコルチコトミー(翻訳)
- ・Effects of compression force on fibroblast growth factor-2 and receptor activator of nuclear factor kappa B ligand production by periodontal ligament cells in vitro. J Periodontal Res. 2008 Apr;43(2):168-73.
- ・Evaluation of the success rate of single- and dual-thread orthodontic miniscrews inserted in the palatal side of the maxillary tuberosity. J World Fed Orthod. 2022 Jun;11(3):69-74.
- ・T-helper 17 cells mediate the osteo/odontoclastogenesis induced by excessive orthodontic forces. Oral Dis. 2012 May;18(4):375-88.
- IL-8 and MCP-1 induced by excessive orthodontic force mediates odontoclastogenesis in periodontal tissues. Oral Dis. 2011 Jul;17(5):489-98.
- ・Effects of HSP70 on the compression force-induced TNF-α and RANKL expression in human periodontal ligament cells. Inflamm Res. 2011 Feb;60(2):187-94.
- ・Effects of relaxin on collagen type I released by stretched human periodontal ligament cells. Orthod Craniofac Res. 2009 Nov;12(4):282-8.
- ・Levels of RANKL and OPG in gingival crevicular fluid during orthodontic tooth movement and effect of compression force on releases from periodontal ligament cells in vitro. Orthod Craniofac Res. 2006 May;9(2):63-70.
詳しいプロフィールはこちらより