「歯並びがガタガタを放置するとどうなる?」「矯正治療を受けたい」など、歯並びにコンプレックスを感じたり、放置するリスクに悩んだりする方もいるでしょう。歯並びは、印象だけではなく口の中の衛生状況にも影響します。 近年、矯正治療を受ける方は増加傾向です。平成29年と令和2年で比べると、30代前半で2.4倍に増加しています。 そこで、ガタガタの歯並びになる原因や放置するリスク、おすすめの矯正治療を解説します。
歯並びがガタガタになる原因
まずは、歯並びがガタガタになる原因を解説します。主に以下3つの原因が挙げられます。 ・生まれつき歯の数が多い ・乳歯の抜けるタイミング ・歯が並ぶためのスペース不足 いずれの場合でも、きれいに並ぶためのスペース不足が原因で歯並びがガタガタになります。
生まれつき歯の数が多い
生まれつき歯の数が多いことは、歯並びがガタガタになる原因のひとつです。なぜならば、歯の数が通常より多ければ、歯がきれいに並ぶスペースを十分に確保できないためです。
成人の歯は、親知らずを含めると32本です。32本より多い歯を過剰歯といいます。矯正歯科学会によると、過剰歯がある方は全体の5.1%で20人に1人の割合であり、決して珍しいともいえません。
過剰歯の生え方によって、歯並びがガタガタとなる方は少なくないでしょう。
乳歯の抜けるタイミング
乳歯の抜けるタイミングによっては、歯並びがガタガタとなる可能性があります。
その理由は、永久歯が生える準備が整う前に乳歯が抜けると、周囲の歯が移動し本来出てくるはずの永久歯がずれた場所で出てくるためです。
たとえば、虫歯があり乳歯を抜いた場合や転んで乳歯が折れた場合などは、乳歯の抜けるタイミングが予定よりも早くなります。そのため、永久歯が生える準備が整っていない可能性があります。
周囲の歯が移動すると、永久歯が本来生えるスペースを奪われます。結果、永久歯がずれた場所で生えるため、歯並びがガタガタになります。
歯が並ぶためのスペース不足
歯並びがガタガタになる原因は、歯が並ぶためのスペース不足です。
スペース不足を招く要因は、顎が小さく歯が大きい場合や顎は平均な大きさであっても歯が大きい場合などが挙げられます。つまり、顎の大きさと歯の大きさの間に生じるアンバランスが歯並びをガタガタするのです。
そのため、歯が並ぶための十分なスペースがなければ、歯並びが悪くなるといえます。
歯並びのガタガタを放置するリスク
次に、歯並びのガタガタを放置する3つのリスクを解説します。
・虫歯や歯周病になりやすくなる
・咀嚼能率が下がる
・歯や顎に負担がかかりやすい
なぜ、3つのリスクが生じるのか、具体的にみていきましょう。
虫歯や歯周病になりやすくなる
歯並びのガタガタを放置すると、虫歯や歯周病になりやすいです。 歯並びがガタガタであれば、食べ物がつまり、汚れがたまりやすくなります。歯磨きをしても、歯の間や裏側まで汚れを十分に除去できません。
食べかすの糖分をもとにプラークを作り出します。プラークは細菌の塊であり、磨き残しがたまると口の中が不衛生となります。
そのため、歯磨きや歯周病を起こすリスクを高めます。さらには、口臭の原因にもなるでしょう。
咀嚼能率が下がる
歯並びがガタガタのままであれば、咀嚼能率の低下にもつながります。 咀嚼能率とは「物理的な粉砕飽和能力」のことです。つまり、食べ物をかみ砕き唾液に混ぜ飲み込みやすい形にするまで、どれだけ噛めるかを表す指標です。咀嚼能率は、歯の本数や噛み合わせ、噛む力によって異なります。 歯がガタガタであれば、上下の歯が嚙み合わず、噛む力がうまく伝わりません。そのため、咀嚼能率は低くなります。 咀嚼能率が低ければ、よく噛まずに飲み込むため、胃腸に負担がかかるでしょう。さらには、メタボリックシンドロームや誤嚥性肺炎につながるため、注意しなければなりません。
歯や顎に負担がかかりやすい
歯並びの悪さは、歯や顎の負担につながります。 歯並びの悪さは、歯同士の接触が悪く、特定の歯や顎の関節に過度な負担がかる状況です。特定の歯に負担が続けば歯が摩耗します。また、顎の関節への負担が続けば、顎関節症になる可能性があります。 顎関節症は、上下の歯の嚙み合わせの異常がひとつの原因です。顎が思い通りに動かず食べ物を噛みにくくなるだけではなく、指のしびれ、肩こり、偏頭痛、鼻や耳の不快感など広範囲に症状をきたすでしょう。
歯並びのガタガタを治すには矯正治療がおすすめ
最後に、歯並びのガタガタを治すための2つの矯正治療を解説します。 ・ワイヤー矯正 ・マウスピース矯正 歯並びの改善は、口腔内の衛生状態を保つだけではなく、自尊心の向上につながります。そのため、矯正治療で歯並びが改善すると、心豊かな生活を送れるでしょう。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、矯正装置であるブラケットを歯に取り付け、ブラケットにワイヤーを通し少しずつ歯を移動させることにより歯並びを整える矯正治療です。
矯正治療の中でも、ベーシックな方法であり、幅広い症例への対応が可能です。ワイヤー矯正には、ブランケットとワイヤーを歯の表側または裏側につける矯正があります。
メリット
ワイヤー矯正のメリットは、以下の3つです。
・どのような歯並びにも対応できる
・細かい調整ができる
・治療費を抑えられる
ワイヤー矯正は、部分的な矯正から全体矯正など幅広い範囲で治療できます。出っ歯やすきっ歯、八重歯など歯を大きく動かす場合や奥歯を含む場合でも適応となります。
また、ワイヤー矯正をおこなうと「当たり方が強い」「前歯がゆがんでいる気がする」など気になる場合があります。ワイヤー矯正では細かく調整できるため、治療開始後の不安も軽減できるでしょう。
さらに、ほかの矯正治療と比較し、治療費が抑えられることもメリットといえます。
デメリット
ワイヤー矯正のデメリットは、以下の3つです。デメリットを把握すると、自分に合った治療法を選択できるでしょう。
・装置が目立つ
・痛みがある
・歯磨きがしにくくなる
表側矯正であれば装置が目立ちます。見た目が気になる方や矯正していることを知られたくない方にとっては、治療をためらう要因となるでしょう。
矯正治療にともなう痛みもデメリットのひとつです。痛みは、2~3日がピークで、1週間程度で落ち着きます。ワイヤー矯正をはじめたばかりの頃は「痛みで噛めない」「痛むからご飯を食べられない」など感じる方も、痛みは少しずつやわらいでいくでしょう。
また、歯磨きがしにくくなりますが、歯間ブラシやブラシ部分が小さいタフトブラシを使うと虫歯や歯周病の予防効果を高められます。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明で目立ちにくいマウスピースを使って歯並びを矯正する治療法です。マウスピースに定期的に交換し、歯並びをきれいに整えます。
メリット
マウスピース矯正のメリットは、以下の3つです。
・周囲から気づかれにくい
・必要なときに自分で取り外せる
・痛みや違和感が少ない
マウスピース矯正で使うマウスピースは、透明で薄いため、周囲から気づかれにくいです。笑顔を見せても矯正中であると分かりにくいため、周囲の目を気にせず生活できるでしょう。
食事や歯磨きの際には、自分で取り外せます。そのため、矯正前と同じように食事ができ、口の中やマウスピースを清潔に保てます。また、痛みや違和感が少ないため、ワイヤー矯正を痛みや違和感で諦めた方にもおすすめといえるでしょう。
デメリット
マウスピース矯正のデメリットは、以下の2つです。デメリットを把握しておくと「こんなはずではなかった」という事態を避けられるでしょう。
・1日20時間以上は装着しなければならない
・どこでも治療を受けられるわけではない
マウスピースは、睡眠中も装着しなければなりません。自分で取り外しができますが、基本的に常時装着しなければならない点は知っておきましょう。 また、マウスピース矯正は、どの歯科医院でも同じように治療できるわけではありません。納得できる治療を受けられるように、実績が豊富で信頼できる歯科医院を選びましょう。
まとめ
歯並びがガタガタになるのは、歯のスペース不足が原因です。歯並びの悪さを放置すれば、虫歯や歯周病になるだけではなく、咀嚼能率の低下や歯や顎の負担増加につながります。
矯正治療には「装置が目立つから恥ずかしい」「失敗したらどうしよう」と不安を感じている方は少なくないでしょう。 銀座矯正歯科では、20年以上の実績があるため安心して治療を受けられます。外から目立たない裏側矯正(舌側矯正)を実施しており、人目を気にせずに矯正治療ができます。また、マウスピース矯正にも対応しているため、症状や希望に合わせた治療プランを提供できます。
歯並びに悩みを抱えている方は、まずはカウンセリングで一度ご相談ください。
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