1.こんなお悩みありませんか?
矯正治療を始めたばかりの皆様、または治療中の皆様。矯正器具を付けた状態でのホームケアにお悩みではありませんか?以下のような悩みをお持ちの方は少なくありません。
・矯正中のホームケア方法が分からない
・矯正器具の清掃がうまくできない
・矯正中の口腔トラブルを防ぎたい
矯正治療中は、特に日常のホームケアが重要です。矯正器具が付いていることで、通常の歯磨きでは取りきれない汚れが溜まりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。しかし、適切なケア方法を知ることで、これらのトラブルを未然に防ぎ、治療をスムーズに進めることができます。
2.矯正治療中のホームケアの重要性
矯正治療は、歯並びや噛み合わせを改善し、健康な口腔環境を作り出すための重要なステップです。しかし、矯正器具が付いている状態では、日常のホームケアが一層大切になります。適切なケアを行うことで、治療結果を最大限に引き出し、トラブルを未然に防ぐことができます。
日常のケアが治療結果に与える影響
矯正治療中は、日常のケアが治療結果に直接影響を与えます。矯正器具が付いていると、食べかすやプラークが溜まりやすくなります。この状態を放置すると、むし歯や歯周病のリスクが高まり、最悪の場合、矯正器具を一時的に外して治療を行わなければならなくなることもあります。これにより治療期間が延びてしまうことも考えられます。
適切なホームケアを行うことで、こうしたトラブルを防ぎ、矯正治療がスムーズに進むようにサポートします。毎日のケアが、最終的な治療結果に大きな影響を与えることを理解し、丁寧なケアを心がけましょう。
矯正中に注意すべきポイント
矯正治療中に特に注意すべきポイントを以下に挙げます:
①毎食後の歯磨き:食事の後は必ず歯磨きを行いましょう。食べかすが矯正器具に残ると、むし歯や歯周病の原因になります。
②専用の歯ブラシを使用する:通常の歯ブラシに加え、矯正専用の歯ブラシや補助用具を使用することで、矯正器具の周りの細かい部分もきれいに磨くことができます。
③定期的な歯科医院でのチェック:定期的に歯科医院でプロフェッショナルクリーニングを受け、家庭でのケアだけでは取り切れない汚れを除去してもらいましょう。
ホームケアの基本とその効果
ホームケアの基本は、適切なブラッシングと補助用具の使用です。以下に、その具体的な方法と効果を紹介します:
①正しいブラッシング方法:矯正器具の周りは特に汚れが溜まりやすいので、小刻みにブラシを動かし、丁寧に磨くことが重要です。45度の角度でブラシを当て、上下それぞれの方向から磨くと効果的です。
②フッ素配合の歯磨き粉を使用する:フッ素入りの歯磨き粉はむし歯予防に効果的です。矯正治療中は特にプラークが溜まりやすいため、フッ素配合の歯磨き粉を使用して歯質を強化しましょう。
③補助用具の使用:タフトブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどの補助用具を使うことで、通常の歯ブラシでは届きにくい部分の汚れも除去できます。これにより、むし歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。
ホームケアを徹底することで、矯正治療の成果を最大限に引き出し、健康な口腔環境を維持することができます。
3.正しいブラッシング方法
矯正治療中のホームケアで最も重要なステップの一つがブラッシングです。矯正器具がある状態では、通常のブラッシングだけでは不十分です。以下に、矯正器具に適したブラッシング方法、歯ブラシの選び方と使い方、そして効率的なブラッシングテクニックについて詳しくご紹介します。
矯正器具に適したブラッシング
矯正器具を付けたままのブラッシングは、通常のブラッシングよりも手間がかかりますが、むし歯や歯周病を防ぐためには欠かせません。以下のポイントを押さえて、正しいブラッシングを心掛けましょう:
①細かい動きでブラッシング:矯正器具の周りは食べかすやプラークが溜まりやすいので、小刻みにブラシを動かしてしっかりと磨きましょう。特にブラケットとワイヤーの周りは丁寧に磨く必要があります。
②45度の角度でブラシを当てる:歯と矯正器具の接触部分には汚れが溜まりやすいため、ブラシを45度の角度で当て、ブラケットやワイヤーの隙間にもブラシの毛先が届くようにします。
③時間をかけて丁寧に:矯正治療中のブラッシングは、通常よりも時間をかけて行いましょう。一回のブラッシングで3〜5分程度を目安に丁寧に磨いてください。
歯ブラシの選び方と使い方
矯正器具に適した歯ブラシを選ぶことは、効果的なブラッシングに欠かせません。以下の歯ブラシが特におすすめです:
①矯正専用の歯ブラシ:ブラケットやワイヤーの周りを効果的に磨けるように設計された矯正専用の歯ブラシを使用しましょう。山型カットやU字型の歯ブラシは、ブラケットの周りを磨きやすくなっています。
②タフトブラシ:一つの毛束がついているタフトブラシは、ブラケットの周りや奥歯の奥など、細かい部分を丁寧に磨くのに適しています。
③電動歯ブラシ:小刻みに動かすのが苦手な方や、より効率的に磨きたい方には電動歯ブラシがおすすめです。電動歯ブラシは、矯正器具の周りをしっかりと磨き上げることができます。
効率的なブラッシングテクニック
ブラッシングを効率的に行うためには、以下のテクニックを取り入れましょう:
①部分ごとに分けて磨く:口の中を上顎と下顎、そして前歯と奥歯に分け、それぞれの部分を順番に磨くことで、磨き残しを防ぎます。
②デンタルフロスや歯間ブラシの併用:歯と歯の間やワイヤーの隙間は、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して汚れを取り除きます。特に食べかすが溜まりやすい部分には、細かく動かしてしっかりと清掃します。
③鏡を見ながら磨く:鏡を見ながらブラッシングすることで、見逃しやすい汚れを確認しながら丁寧に磨けます。
矯正治療中のブラッシングは、健康な口腔環境を保ち、治療をスムーズに進めるために非常に重要です。適切な歯ブラシを選び、効率的なブラッシングテクニックを身につけることで、むし歯や歯周病を防ぎ、矯正治療の成果を最大限に引き出すことができます。
4.デンタルフロスと歯間ブラシの活用
矯正治療中は、ブラケットやワイヤーがあるため、通常の歯ブラシだけでは十分に歯の間や装置周辺の汚れを取り除くことが難しいことがあります。そこで、デンタルフロスや歯間ブラシを活用することで、より効果的なホームケアを実現することができます。ここでは、それぞれの使い方と注意点について詳しくご紹介します。
デンタルフロスの使い方と注意点
デンタルフロスは、歯と歯の間に詰まった汚れやプラークを取り除くための優れたツールです。特に、ブラケットやワイヤーが付いているときには、デンタルフロスの使用が非常に効果的です。
使い方の手順:
①適切な長さにカット:デンタルフロスを約40cmの長さにカットします。
②フロスを巻く:両手の中指にフロスを巻きつけ、10cmほどの長さを残して準備します。
③フロスを歯間に挿入:フロスを歯と歯の間に挿入し、ワイヤーの上下に通します。ワイヤーの周りを傷つけないように、優しく動かしましょう。
④フロスを動かす:のこぎりのように前後に動かしながら、歯と歯の接触面のプラークを取り除きます。
注意点:
・力を入れすぎない:強く押しすぎると歯茎を傷つけることがあります。優しく、丁寧に動かすことが大切です。
・衛生的に保つ:使用後はフロスを使い捨てにし、常に清潔なものを使用するようにしましょう。
歯間ブラシの選び方と使い方
歯間ブラシは、歯と歯の間や矯正装置の周りの汚れを取り除くのに適したツールです。特にブラケットの周りや、通常の歯ブラシでは届きにくい部分に使用することで効果を発揮します。
選び方のポイント:
①サイズの選定:歯間ブラシにはさまざまなサイズがあります。歯と歯の間の隙間に合ったサイズを選ぶことが重要です。サイズが合わないと、効果的に汚れを取り除くことができません。
②形状の選択:歯間ブラシにはストレートタイプや角度付きタイプがあります。矯正装置の周りを清掃する際には、角度付きのものが使いやすいです。
使い方の手順:
①歯間ブラシを挿入:歯間ブラシを歯と歯の間に挿入し、軽く前後に動かします。
②ブラケットの周りを清掃:ブラケットやワイヤーの周りも同様にブラシを挿入し、汚れを取り除きます。
③使用後の洗浄:使用後はブラシを流水で洗い、清潔に保管します。
効率的な清掃方法
デンタルフロスや歯間ブラシを効率的に活用するためには、以下のポイントに注意しましょう:
①毎日の習慣化:デンタルフロスや歯間ブラシは、毎日のブラッシングと合わせて習慣化することが重要です。
②適切なタイミング:食後や就寝前に使用することで、効果的に汚れを取り除くことができます。
③定期的な交換:歯間ブラシは消耗品です。毛先が広がったり、劣化した場合は早めに交換しましょう。
デンタルフロスと歯間ブラシを活用することで、矯正治療中でも効果的に口腔内を清潔に保つことができます。これにより、むし歯や歯周病のリスクを減らし、健康な口腔環境を維持することができます。
5.矯正器具の清掃方法
矯正治療中は、ブラケットやワイヤー、クリアアライナーなどの器具の清掃が欠かせません。適切な清掃を行うことで、むし歯や歯周病のリスクを減らし、治療をスムーズに進めることができます。ここでは、各種矯正器具の清掃方法について詳しくご紹介します。
ブラケットやワイヤーの清掃
ブラケットやワイヤーがあると、通常の歯磨きでは取り除きにくい汚れが溜まりやすくなります。以下の方法で、ブラケットやワイヤーを清潔に保ちましょう。
①専用の歯ブラシを使用する:ブラケットやワイヤー周りの細かい部分を磨くために、矯正専用の歯ブラシやタフトブラシを使用しましょう。タフトブラシは、細かい部分を丁寧に磨くのに適しています 。
②45度の角度でブラシを当てる:ブラケットの上部、正面、下部をそれぞれ45度の角度でブラシを当て、小刻みに動かして汚れを取り除きます 。
③歯間ブラシの活用:ワイヤーの下や歯と歯の間には歯間ブラシを使い、プラークや食べかすを取り除きます。歯間ブラシに清掃剤をつけるとさらに効果的です 。
クリアアライナーのケア方法
クリアアライナー(マウスピース)は、適切なケアを行わないと汚れや臭いが蓄積することがあります。以下の方法で清潔に保ちましょう。
①毎日の清掃:クリアアライナーを毎日取り外し、柔らかい歯ブラシとぬるま湯を使って清掃します。強い洗剤や熱湯は使用しないでください。熱湯はアライナーを変形させる恐れがあります 。
②専用の洗浄剤の使用:クリアアライナー用の専用洗浄剤を使用すると、効果的に汚れを除去できます。洗浄剤を使う際は、説明書に従って適切に使用しましょう 。
③保管方法:アライナーを外している間は、専用のケースに保管して清潔に保ちましょう。ケースは定期的に洗浄することも忘れずに行います 。
矯正器具に適した清掃用品の紹介
矯正治療中は、適切な清掃用品を使用することが重要です。以下の用品を活用しましょう。
①矯正専用歯ブラシ:山型カットやU字型の歯ブラシは、ブラケットやワイヤーの周りを効果的に清掃できます 。
②タフトブラシ:タフトブラシは、一つの毛束が細かい部分を丁寧に磨くのに適しており、ブラケットの周りやワイヤーの下に最適です 。
③歯間ブラシ:歯間ブラシは、ブラケット周りやワイヤーの下、歯と歯の間の汚れを取り除くのに効果的です 。
④デンタルフロス:矯正治療中は、ワイヤーの上下に通すことができるデンタルフロスを使用し、歯と歯の間の汚れをしっかり除去しましょう 。
矯正治療中は、ブラケットやワイヤー、クリアアライナーの適切な清掃が不可欠です。専用の歯ブラシやタフトブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスなどの清掃用品を活用し、毎日のケアを徹底しましょう。
6.口腔内の保湿と保護
矯正治療中は、口腔内の乾燥を防ぎ、健康な口腔環境を維持することが重要です。口腔内の乾燥は、むし歯や歯周病のリスクを高めるだけでなく、矯正治療の進行にも影響を及ぼします。ここでは、口腔内の乾燥を防ぐ方法、口腔内保湿剤の選び方、そして唾液の分泌を促す方法について詳しく説明します。
口腔内の乾燥を防ぐ方法
矯正治療中に口腔内が乾燥しやすい原因の一つは、口呼吸です。口呼吸を続けると、唾液の分泌が減り、口腔内が乾燥します。以下の方法で口腔内の乾燥を防ぎましょう:
①鼻呼吸を心がける:鼻呼吸を意識することで、口腔内の乾燥を防ぐことができます。日中も意識して鼻で呼吸し、口を閉じるように心掛けましょう。
②十分な水分補給:日中にこまめに水を飲むことで、口腔内の乾燥を防ぎます。特に就寝前や起床時に水を飲むことが効果的です。
③適切な湿度を保つ:部屋の湿度を50%〜60%に保つことで、口腔内の乾燥を軽減できます。加湿器を使用するのも良い方法です。
口腔内保湿剤の選び方
口腔内の乾燥を防ぐためには、口腔内保湿剤の使用も効果的です。保湿剤にはさまざまな種類がありますが、以下のポイントに注意して選びましょう:
①成分の確認:保湿効果の高い成分(ヒアルロン酸、グリセリン、キシリトールなど)が含まれているものを選びましょう。
②使いやすさ:スプレータイプやジェルタイプなど、使用しやすい形状のものを選びます。携帯しやすいサイズのものも便利です。
③味や香り:長時間使用するものなので、味や香りが好みに合うものを選ぶことも重要です。
唾液の分泌を促す方法
唾液の分泌を促進することで、口腔内の乾燥を防ぎ、健康な口腔環境を維持することができます。以下の方法を試してみてください:
①ガムを噛む:キシリトール入りのガムを噛むことで、唾液の分泌を促進します。ガムを噛むことで、顎の筋肉が刺激され、唾液腺が活発になります。
②酸味のある食べ物を摂取する:レモンや梅干しなど、酸味のある食べ物は唾液の分泌を促します。食事に取り入れることで自然に唾液が増えます。
③口腔体操を行う:口を大きく開けて「ア・エ・イ・ウ・エ・オ・ア・オ」と発音する口腔体操を1日数回行うことで、唾液の分泌を促すことができます。
矯正治療中は、口腔内の乾燥を防ぎ、保湿を保つことが非常に重要です。適切な方法で乾燥を防ぎ、保湿剤を活用し、唾液の分泌を促すことで、健康な口腔環境を維持しましょう。
7.矯正中の食生活の注意点
矯正治療中の食生活には、特に気をつけなければならないポイントがいくつかあります。適切な食事を摂ることで、矯正器具の破損を防ぎ、治療の進行をスムーズにすることができます。ここでは、避けるべき食品とその理由、矯正中でも楽しめる食事の工夫、栄養バランスを保つための食事について詳しくご紹介します。
避けるべき食品とその理由
矯正治療中に避けるべき食品は、主に矯正器具を破損させる可能性があるものや、歯や器具に詰まりやすいものです。以下の食品は特に注意が必要です:
①固い食べ物:お煎餅、ナッツ類、フランスパンなどの固い食品は、ブラケットやワイヤーを破損させる可能性があります。
②粘着性の高い食べ物:ガム、キャラメル、餅などの粘着性のある食品は、矯正器具に絡まりやすく、取り除くのが困難です。
③繊維質の食べ物:ほうれん草、ニラ、えのきなどの繊維質の食品は、矯正器具に絡まりやすく、清掃が難しくなります。
矯正中でも楽しめる食事の工夫
矯正治療中でも、工夫次第で美味しくて栄養バランスの取れた食事を楽しむことができます。以下のポイントを参考にしてみてください:
①食材を小さく切る:大きな食材は小さく切って、食べやすくしましょう。これにより、矯正器具に負担をかけずに食事ができます。
②柔らかい食べ物を選ぶ:スープ、シチュー、煮込み料理など、柔らかい食べ物を選ぶことで、矯正器具への影響を最小限に抑えられます。
③飲み物で口内を洗浄:食事中に水やお茶で口内を洗浄することで、食べかすが矯正器具に残るのを防ぎます。
栄養バランスを保つための食事
矯正治療中でも、栄養バランスの取れた食事を摂ることが重要です。以下のような食材や料理を取り入れることで、健康的な食生活を維持できます:
①季節の野菜や海藻類:副食として、季節の野菜や海藻類、いも類などを中心に摂りましょう。これらはビタミンやミネラルが豊富で、栄養バランスを保つのに役立ちます。
②魚介類を中心にする:動物性食品は魚介類を中心に摂取し、肉や乳製品は控えめにすることで、栄養バランスが整います。
③未精製の米や穀物:未精製の米や穀物を常食することで、食物繊維やビタミンを効率的に摂取できます。五分づき米や胚芽米などがおすすめです。
矯正治療中の食生活は、健康な口腔環境を維持し、治療をスムーズに進めるために非常に重要です。避けるべき食品を知り、楽しめる食事の工夫を取り入れながら、栄養バランスの取れた食事を心掛けましょう。
8.矯正治療中のトラブル対策
矯正治療中は、ブラケットやワイヤーなどの装置が原因でさまざまなトラブルが発生することがあります。ここでは、ワイヤーやブラケットのトラブル対応、口内炎や歯肉炎の予防と対策、そして緊急時の対処法について詳しく説明します。
ワイヤーやブラケットのトラブル対応
矯正装置を装着していると、ワイヤーが外れたり、ブラケットが壊れたりすることがあります。以下の方法でトラブルを対処しましょう:
①ワイヤーが外れた場合:
*一時的な対応:外れたワイヤーが頬や歯茎を傷つけることがあります。柔らかいワックスや綿を使ってワイヤーの先端をカバーし、歯科医院に連絡しましょう。
*専門家の対応:可能な限り早く歯科医院を訪れ、ワイヤーを再度固定してもらいましょう 。
②ブラケットが外れた場合:
*一時的な対応:外れたブラケットを取り外さず、そのままにしておきます。歯科医院に連絡し、次の来院時に修理してもらいましょう 。
口内炎や歯肉炎の予防と対策
矯正装置が原因で口内炎や歯肉炎が発生することがあります。以下の方法で予防と対策を行いましょう:
①口内炎の予防と対策:
*原因:ブラケットやワイヤーが口の中を刺激して口内炎ができることがあります。
*予防:柔らかいワックスを使用してブラケットやワイヤーの鋭い部分をカバーし、口内の刺激を減らします。
*対策:口内炎ができた場合、口腔内の清潔を保ち、口内炎用の薬を使用します 。
②歯肉炎の予防と対策:
*原因:ブラケットやワイヤー周りの清掃が不十分だと、プラークがたまり、歯肉炎を引き起こします。
*予防:正しいブラッシング方法を習得し、歯間ブラシやデンタルフロスを使用して徹底的に清掃します。
*対策:歯肉が赤く腫れた場合、早めに歯科医院で診察を受け、必要な治療を受けましょう 。
緊急時の対処法
矯正治療中に緊急事態が発生した場合の対処法を知っておくことも重要です。
①ワイヤーやブラケットのトラブル:
*応急処置:ワイヤーが外れたり、ブラケットが外れた場合は、柔らかいワックスを使用して鋭利な部分をカバーし、早めに歯科医院に連絡しましょう 。
②強い痛みや不快感:
*応急処置:痛みが強い場合、痛み止めを使用して一時的に症状を和らげます。できるだけ早く歯科医院に相談しましょう 。
矯正治療中のトラブルに対処するためには、日常的なケアと適切な対策が重要です。ワイヤーやブラケットのトラブル、口内炎や歯肉炎の予防と対策、そして緊急時の対処法をしっかりと理解し、矯正治療をスムーズに進めましょう。
9.銀座矯正歯科のサポート体制
銀座矯正歯科では、患者様一人ひとりが安心して矯正治療を受けられるよう、充実したサポート体制を整えています。私たちは最新の技術と豊富な経験を持ち、常に患者様の立場に立ったケアを提供しています。ここでは、クリニックの特徴と実績、矯正治療中のフォローアップ、そして患者様一人ひとりに合わせたカスタマイズドケアについて詳しくご紹介します。
クリニックの特徴と実績
銀座矯正歯科は、矯正治療の専門クリニックとして、多くの患者様に信頼される実績を誇ります。以下の特徴が、当院を選んでいただく理由です:
①最新の技術と設備:常に最新の矯正治療技術と設備を導入し、最先端の治療を提供しています。デジタルスキャナーや3Dプリンターを使用した精密な治療計画が可能です。
②豊富な経験と専門知識:経験豊富な矯正歯科医が在籍し、さまざまな症例に対応しています。複雑なケースでも安心してお任せください。
③患者様の声に寄り添うケア:患者様の悩みや希望に丁寧に耳を傾け、最適な治療法を提案します。治療中の不安や疑問にも迅速に対応します。
矯正治療中のフォローアップ
矯正治療は長期間にわたるため、定期的なフォローアップが重要です。銀座矯正歯科では、治療が順調に進むよう、定期的なチェックアップを行っています。
①定期検診:治療の進行状況を確認し、必要に応じて調整を行います。ブラケットやワイヤーの緩み、装置の不具合などを早期に発見し対処します。
②口腔ケア指導:矯正治療中の口腔ケアは非常に重要です。正しいブラッシング方法やデンタルフロスの使い方など、具体的なアドバイスを行います。
③トラブル時の対応:ワイヤーが外れたり、口内炎ができたりした場合も迅速に対応します。電話やオンラインでの相談も可能ですので、いつでもご連絡ください。
患者様一人ひとりに合わせたカスタマイズドケア
銀座矯正歯科では、患者様一人ひとりに合わせたカスタマイズドケアを提供しています。以下のような個別対応が可能です:
①治療計画のカスタマイズ:患者様の口腔状態やライフスタイルに合わせて、最適な治療計画を作成します。治療期間や装置の選択も個別に調整します。
②生活習慣への配慮:スポーツや楽器演奏など、患者様の生活習慣に合わせた治療法を提案します。矯正装置が生活に支障をきたさないよう工夫します。
③心理的サポート:矯正治療に対する不安やストレスを軽減するため、心理的サポートも行っています。治療中のモチベーションを維持できるよう、励ましとサポートを提供します。
銀座矯正歯科は、患者様が安心して矯正治療を受けられるよう、最新の技術と豊富な経験を活かしたサポート体制を整えています。
10.矯正治療を受ける前に知っておくべきこと
矯正治療は、患者様の歯並びや噛み合わせを改善するための重要な治療です。しかし、治療を受ける前に知っておくべきことがいくつかあります。ここでは、初診カウンセリングの重要性、治療計画の立て方と費用の見積もり、そして患者様とのコミュニケーションと信頼関係について詳しくご説明します。
初診カウンセリングの重要性
初診カウンセリングは、矯正治療を成功させるための第一歩です。銀座矯正歯科では、以下のステップでカウンセリングを行います:
①初回相談:完全予約制で行い、約90分かけて患者様のご要望やお悩みを丁寧にお伺いします。治療に関する疑問点や不安を解消するため、トリートメントコーディネーター(TC)がカウンセリングを担当し、患者様とドクターの間を取り持ちます。
②DVD視聴:矯正治療に関する基本的な情報を提供するため、最初にDVDをご覧いただきます。その後、具体的な治療方法や流れについて詳しくご説明します。
③精密検査:CTレントゲンや口腔内写真撮影、歯型の採取などを行い、治療に必要な情報を収集します。これにより、患者様の口腔状態を正確に把握し、最適な治療計画を立てることができます。
治療計画の立て方と費用の見積もり
治療計画は、患者様の個々の状態や希望に基づいて立案されます。銀座矯正歯科では、以下のプロセスで治療計画を立てます:
①診断と治療計画の立案:精密検査の結果をもとに、矯正治療が適しているかどうかを診断し、最適な治療方法を提案します。具体的な治療方法と治療期間について詳しくご説明し、患者様に納得いただいた上で治療を進めます。
②費用の見積もり:治療方法や期間に基づき、具体的な治療費を提示します。治療費用は、矯正装置の種類や治療の難易度により異なりますが、銀座矯正歯科では透明性のある料金体系を採用し、事前にしっかりとご説明します。
③インフォームドコンセント:治療計画や費用について患者様に十分にご理解いただき、ご納得いただいた上で治療を開始します。治療内容や費用に関する同意書を作成し、患者様の同意を得てから進めることで、安心して治療を受けていただけます。
患者様とのコミュニケーションと信頼関係
矯正治療は長期間にわたるため、患者様との良好なコミュニケーションと信頼関係が重要です。銀座矯正歯科では、以下のようにして患者様との信頼関係を築いています:
①トリートメントコーディネーター(TC):TCが患者様の声をしっかりと聞き、治療に関する疑問点や不安を早い段階で解消します。TCはドクターと患者様の間に立ち、治療をスムーズに進めるための橋渡し役を務めます。
②定期的なフォローアップ:治療中も定期的に患者様とコミュニケーションを取り、治療の進行状況を確認します。患者様の状態や要望に応じて治療計画を調整し、最適なケアを提供します。
③継続的なサポート:治療終了後も、患者様の歯の健康を維持するために定期的なフォローアップを行います。これにより、治療効果を長期間保ち、患者様の笑顔を守り続けます。
矯正治療は、見た目の美しさだけでなく、口腔の健康を維持するためにも非常に重要です。銀座矯正歯科では、患者様一人ひとりのニーズに合わせた丁寧なカウンセリングから始まり、最新の技術を駆使した治療計画、そして治療中や治療後の徹底したフォローアップを提供しています。ホームケアの重要性を理解し、適切なケアを続けることで、治療効果を最大限に引き出し、美しい笑顔と健康な歯を手に入れることができます。
私たち銀座矯正歯科は、常に患者様の立場に立ったサポートを心がけています。ご不明な点やご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。皆様が安心して矯正治療を受けられるよう、全力でサポートいたします。あなたの健康と笑顔を守るために、一緒に最適な治療を進めていきましょう。
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東京都銀座駅の矯正歯科
銀座矯正歯科
〒104-0061
東京都中央区銀座3-3-14
銀座グランディアビルⅡ 6F
☎︎03-3567-5454
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*監修者
*経歴
1998年 富山県立富山中部高等学校卒業。1998~2004年 日本大学松戸歯学部。
2004~2008年 日本大学大学院(歯科矯正学専攻)。
2008~2012年 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 助手(専任扱)。
2012~2020年 医療社団法人真美会 銀座矯正歯科 アシスタントドクター。
2013~2014年 ニューヨーク大学CDEP 矯正学修了。
2014~2018年 日本大学松戸歯学部 顎顔面外科学講座 兼任講師。
2014~2015年 カリフォルニア州立大学LA校CDEP 矯正学修了。
2019~2023年 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 兼任講師。
2021年~ 医療社団法人真美会 銀座矯正歯科 院長。
2022年~ 一般社団法人日本デジタル矯正歯科学会 理事・学術担当。
2023年~ 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 クリニカルアドバイザー。
2023年~ Digital Dentistry Society Ambassador (Japan)。
2023年~ 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 同門会副会長。
2023年~ Ray Face (Ray Dent, Korea) Key Opinion Leader。
*主な所属学会
・日本矯正歯科学会(認定医)
・International Congress of Oral Implantologists (ICOI) インプラント矯正認定医
・Digital Dentistry Society 日本アンバサダー
・先進歯科画像研究会(ADI)歯科用CT認定医
・厚生労働省認定 歯科臨床研修指導医
・日本美容外科学会(JSAPS)関連会員
・Orthopaedia and Solutions マネージャー
・BIODENT 寿谷法コルチコトミーベーシックコース インストラクター
・BIODENT モディファイドコルチコトミーコース インストラクター
・(株)YDM 矯正器材アドバイザー
・ABO Journal Club 主宰
・Cutting Edge of Digital Orthodontics 主宰
*論文・学会発表
- ・加速矯正とアライナー治療による治療期間のコントロール ザ・クインテッセンス2022年11月号
- ・進化するデジタル歯科技術Extra モディファイドコルチコトミー法とSureSmileによる矯正治療 日本歯科評論 81(8)=946:2021.8
- ・進化するデジタル歯科技術 : 3Dプリンターは臨床をどう変革するか(4)矯正治療における3Dプリンターの臨床応用 日本歯科評論 81(4)=942:2021.4
- ・矯正用光重合型レジン系接着システムの接着性能 接着歯学2013年31巻4号P159-166
- ・歯科矯正学における3D診断および治療計画(翻訳)クインテッセンス出版
- ・基礎から学ぶデジタル時代の矯正入門(翻訳統括)クインテッセンス出版
- ・矯正歯科治療のためのコルチコトミー(翻訳)
- ・Effects of compression force on fibroblast growth factor-2 and receptor activator of nuclear factor kappa B ligand production by periodontal ligament cells in vitro. J Periodontal Res. 2008 Apr;43(2):168-73.
- ・Evaluation of the success rate of single- and dual-thread orthodontic miniscrews inserted in the palatal side of the maxillary tuberosity. J World Fed Orthod. 2022 Jun;11(3):69-74.
- ・T-helper 17 cells mediate the osteo/odontoclastogenesis induced by excessive orthodontic forces. Oral Dis. 2012 May;18(4):375-88.
- IL-8 and MCP-1 induced by excessive orthodontic force mediates odontoclastogenesis in periodontal tissues. Oral Dis. 2011 Jul;17(5):489-98.
- ・Effects of HSP70 on the compression force-induced TNF-α and RANKL expression in human periodontal ligament cells. Inflamm Res. 2011 Feb;60(2):187-94.
- ・Effects of relaxin on collagen type I released by stretched human periodontal ligament cells. Orthod Craniofac Res. 2009 Nov;12(4):282-8.
- ・Levels of RANKL and OPG in gingival crevicular fluid during orthodontic tooth movement and effect of compression force on releases from periodontal ligament cells in vitro. Orthod Craniofac Res. 2006 May;9(2):63-70.
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