こんにちは。銀座矯正歯科です。
「矯正治療をしているのに、歯が全然動いていない気がする…」「アンキローシスって診断されたけど、どうすればいいの?」と悩んでいる方はいませんか?矯正治療中にアンキローシスと診断されることは決して珍しくありませんが、きちんとした対策を取れば不安を解消し、安心して治療を続けることができます。将来の健康な噛み合わせを目指すためにも、アンキローシスの理解と適切な治療が大切です。
今回はアンキローシスの基本的な知識から矯正治療への影響、治療法や予防策まで解説しています。
1.こんなお悩みありませんか?
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矯正治療中に歯が動かないと感じたことがある
「治療を進めているのに歯がなかなか動かない」と感じる場合、アンキローシスが関係していることがあります。アンキローシスとは、歯が骨に固く癒着し、通常の矯正力では歯がうまく動かなくなる状態です。この状態が原因で、治療の進行が遅れたり、思うような結果が得られないこともあります。
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アンキローシスと診断されたが、治療法がわからない
アンキローシスと診断されると、どう進めて良いのか戸惑うこともあるでしょう。一般的な矯正治療だけでは対応が難しい場合もあり、特別な治療計画が必要になることがあります。治療の選択肢を知り、自分に合った方法を見つけることが重要です。
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治療後の将来に不安を感じている
アンキローシスがあると、「矯正治療が終わった後も歯並びが崩れたり、別の問題が起こるのではないか」と不安を感じることがあるでしょう。また、長期的なケアや再発の可能性についても気になるところです。安心して治療を受けるためには、適切な情報とアフターケアが大切です。
アンキローシスのある歯には、通常の矯正治療とは異なるアプローチが求められることがあります。そのため、治療計画の段階でしっかりと状況を把握し、自分に合った対応策を選ぶことが大切です。矯正治療を始める前に、疑問や不安があれば、まずは気軽に相談することをおすすめします。納得した上で治療に臨むことで、心身ともに安心して治療を進められるでしょう。
2.アンキローシスとは?
アンキローシスとは、歯が通常の「歯根膜」を介さず、骨と直接癒着してしまう症状のことを指します。通常、歯は歯槽骨と歯根膜という薄い膜で結ばれており、この膜がクッションの役割を果たし、歯の微妙な動きを可能にします。しかし、アンキローシスが発生すると、この膜が失われ、歯が骨にしっかりと固定されてしまいます。
矯正治療中に発見されることが多い理由
矯正治療では、少しずつ歯を動かして理想的な位置に整えます。しかし、アンキローシスが起こっている歯は、他の歯のようにスムーズに動きません。このため、歯科医師が「予定通りに歯が動かない」と感じた場合、アンキローシスが疑われます。
矯正治療中の観察とレントゲン検査により、アンキローシスが確認されることが多く、初期段階で発見できることもあります。特に乳歯から永久歯への交換がスムーズに進まないケースや、以前に歯の外傷を受けた部位に見られることがあるため、注意深く経過を見守る必要があります。
症状が進むとどうなるのか
アンキローシスが放置されると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 歯並びが整わない
動かない歯があると、矯正の計画が狂い、理想的な噛み合わせを実現できない場合があります。 - 周囲の歯に負担がかかる
アンキローシスがある歯が動かないため、周囲の歯に過度な負担がかかり、歯周病や噛み合わせのズレにつながることがあります。 - 顎や顔のバランスが崩れる
噛み合わせが乱れると、顎やフェイスラインにも影響が出ることがあり、長期的には顔全体のバランスが悪くなる可能性があります。
アンキローシスは決して珍しい症状ではなく、特に矯正治療を受ける際に明らかになることが多いです。
3.アンキローシスが歯列矯正に与える影響
アンキローシスは、歯と骨が癒着することで歯が自由に動かなくなる症状です。矯正治療では歯を少しずつ動かして理想的な位置に整えますが、アンキローシスがあると、その計画がスムーズに進まなくなることがあります。それでは、どのような影響が出るのかお話しします。
歯が動かない原因
通常、歯は「歯根膜」という薄い膜を介して骨とつながり、微細な動きを可能にしています。しかし、アンキローシスがあるとこの膜が失われ、歯が骨に直接くっついてしまいます。そのため、矯正装置で力を加えても歯が思ったように動かず、治療が滞ることがあります。
- 矯正治療中の発見:治療を進める中で「歯が動かない」と気づいた場合、アンキローシスが疑われます。特に、過去に外傷を受けた歯や乳歯からの交換がうまくいかない場合に発生することが多いです。
顎や他の歯に与える負担
動かない歯があると、矯正力が他の歯に集中してしまいます。そうなると、次のようなリスクが生じます。
- 他の歯への負担:動かない歯の代わりに、周囲の歯が過剰に動かされ、噛み合わせが不安定になることがあります。
- 顎への負担:噛み合わせがズレると、顎の関節に負担がかかり、顎関節症などのトラブルが生じる可能性も高まります。
顔や噛み合わせへの影響
アンキローシスによって歯並びや噛み合わせが整わないと、以下のような問題が発生することがあります。
- フェイスラインの崩れ:歯の位置が整わないことで、顔全体のバランスが崩れ、フェイスラインにも影響が及ぶことがあります。
- 噛み合わせの不具合:噛み合わせが不安定だと、食事がしにくくなったり、咀嚼がうまくいかず消化不良の原因になることもあります。
アンキローシスは矯正治療にとって大きな課題となりますが、専門家のサポートがあれば対処は可能です。治療の進め方には個別の判断が必要となりますが、適切なケアを行えば症状をコントロールし、歯並びや噛み合わせを整えることができます。
4.アンキローシスと診断されたら
アンキローシスの診断を受けた場合、「この先、どうしたらいいんだろう?」と不安を感じるかもしれません。まずはどのように診断が進むのか、その後の治療の流れについてお話しします。
診断に至るまでの検査方法
アンキローシスは、歯が骨に直接くっついて動かなくなる状態です。この診断に至るまでには、以下のようなステップを踏んで原因を見極めます。
- 視診と触診:まず、歯科医師が歯の位置や動きを確認します。動きにくい歯がある場合、それがアンキローシスの兆候かもしれません。
- 打診:歯を軽く叩いて音を確かめます。アンキローシスのある歯は正常な歯と異なり、鈍い音がします。
- 治療の進行での気づき:矯正装置を装着後、歯の動きが悪い場合に気づかれることも多いです。
確定診断後の治療計画の立て方
診断後は、患者様一人ひとりに合わせた治療計画を立てていきます。アンキローシスは難しい症例ですが、治療の選択肢はあります。
- 部分矯正の検討:問題のある歯以外を整えることで、全体の噛み合わせを改善する方法です。
- 歯の抜歯とインプラントの検討:癒着が進んだ歯が抜歯の対象となることもあります。その後、インプラントで補うことが可能です。
- 治療の方向性を慎重に相談:症例によっては、矯正治療よりも補綴治療(インプラントやブリッジ)に切り替えるケースもあります。
レントゲンやCTを使った精密検査
確実な診断のためには、精密検査が欠かせません。レントゲンやCTを使うことで、歯と骨の状態が詳細にわかります。
- レントゲン検査:歯根の状態を確認し、癒着がどこで起こっているのかを特定します。
- CTスキャン:3D画像で歯と骨の位置関係を立体的に確認できます。顎全体のバランスも考慮することで、より正確な治療計画が立てられます。
- 診断結果を基にした治療提案:検査結果に基づき、必要であれば他の専門医とも連携し、最適な治療方針を検討します。
アンキローシスと診断されると戸惑うことも多いかもしれませんが、正しい診断と計画的な治療でしっかりと対処できます。検査を通して状況を把握し、無理のない治療方針を立てることで、安心して治療に臨むことができます。
5.アンキローシスに対する治療法
「アンキローシスってどういうこと?」と不安を抱かれる患者様もいらっしゃるかもしれません。この症状は、歯が骨と癒着してしまい、通常の矯正力では歯が動きにくくなるため、矯正治療を進める上で課題となることがあります。ですが、適切な治療法を選び、計画的に進めることで、将来のトラブルを予防し、理想の歯並びを実現することが可能です。ここでは、アンキローシスに対する主な治療法とそのアプローチについてご説明します。
矯正力を調整して治療する方法
軽度のアンキローシスの場合、矯正治療を工夫することで歯を少しずつ動かすことが可能です。治療には時間がかかりますが、歯や顎への負担を避けるためにも、慎重な力加減が求められます。
- 部分的な矯正力の利用:動かない歯に過度な力をかけるのではなく、周囲の歯を動かして噛み合わせ全体を改善します。
- 段階的な力の調整:急激に力をかけず、歯が動くかどうかを少しずつ確認しながら進めます。力のかかり方を微調整することで、顎や他の歯への影響を最小限に抑えます。
- 定期的なチェック:治療中は歯の動きとアンキローシスの進行具合を定期的にモニタリングし、最適な治療方針を見直します。
外科的治療が必要なケース
重度のアンキローシスの場合、矯正治療だけでは十分に歯を動かせないため、外科的な治療が検討されることもあります。これは決して珍しいことではなく、適切な治療を行うことで問題を解決できます。
- 骨と歯の切開手術:骨と歯が癒着した部分を外科的に切り離すことで、歯を動かせるようにします。手術後は歯が矯正装置に反応するようになり、治療が進めやすくなります。
- 抜歯とインプラントの併用:どうしても歯が動かせない場合は、その歯を抜歯し、インプラントを使って機能を回復することも一つの方法です。噛み合わせや美しさを保つために適切なタイミングで行います。
- 術後のフォローアップ:外科的処置後も、歯と顎の状態を定期的にチェックし、矯正治療が円滑に進むようサポートします。
治療を成功させるためのサポートとアプローチ
アンキローシスの治療は、矯正治療の中でも特に専門的な知識と技術が求められます。だからこそ、計画的な治療と丁寧なケアが欠かせません。患者様との信頼関係を築き、一人ひとりに合った治療を進めることが成功のカギです。
- チームでのサポート:矯正歯科医だけでなく、必要に応じて口腔外科の専門医と連携して治療を行います。
- 患者様への情報提供:治療内容や進行状況を丁寧に説明し、不安や疑問をその都度解消します。
- 柔軟な治療計画の立案:患者様のライフスタイルに合わせて無理のない計画を立て、治療中のストレスを最小限に抑えます。
アンキローシスは、矯正治療の中で想定される課題の一つですが、正しい診断と適切な対応を行うことで、十分に克服できるものです。たとえ動きにくい歯があったとしても、計画的な矯正治療を進めることで、理想の噛み合わせや歯並びを手に入れることが可能です。
6.アンキローシスを予防するには?
アンキローシスは、歯と骨が直接癒着する状態で、一度発生すると治療が難しくなるケースもあります。しかし、日々の予防ケアを習慣にすることで、そのリスクを減らすことが可能です。ここでは、日常生活で気をつけるべきポイントや、早期発見の重要性についてお話しします。
日常的にできるケア
毎日の歯の健康を保つケアは、アンキローシス予防の基本です。正しいオーラルケアで歯と歯茎の健康を維持し、骨と歯が癒着するリスクを減らしましょう。
- 丁寧な歯磨き:歯ブラシに加え、デンタルフロスや歯間ブラシを活用して、歯の隙間までしっかり清潔にしましょう。歯茎のマッサージも血行を促し、健康維持に役立ちます。
- 左右バランスの良い噛み癖:片方の歯ばかりで噛むことは、噛み合わせを悪化させ、アンキローシスを引き起こす可能性もあります。食事の際は意識的に両側で噛む習慣をつけましょう。
- 栄養バランスの見直し:カルシウムやビタミンDを含む食品を意識的に取り入れることで、骨や歯を強化し、癒着のリスクを軽減できます。魚、乳製品、ナッツ類などが有効です。
歯の外傷を防ぐための注意点
アンキローシスの一因として、歯の外傷が挙げられます。転倒やスポーツ時の事故による衝撃が原因で、歯が骨と癒着してしまうことも少なくありません。
- マウスガードの使用:スポーツやアクティビティを楽しむ際には、マウスガードを装着して歯を守りましょう。とくにラグビーやサッカーなど、接触が多い競技では必須です。
- 日常生活での安全対策:お子様の場合、遊んでいるときや転倒による歯の外傷が多く見られます。家具の角を保護するなど、家庭内の環境整備も大切です。
- 外傷後の早期対応:もし歯に強い衝撃を受けた場合、すぐに歯科医院を受診しましょう。早期に診断・治療することで、アンキローシスの発生を未然に防ぐことができます。
早期発見・早期治療のための定期検診
アンキローシスは早期に発見することで、進行を防ぐことが可能です。定期的な検診を受け、異常がないかチェックすることが重要です。
- 3〜6ヶ月ごとの定期検診:定期的に歯科医院で検診を受けることで、歯と骨の状態を把握し、異常があれば早期に対処することができます。
- レントゲンやCTによる精密検査:目に見えない部分での異常を見つけるためには、レントゲンやCTが効果的です。骨の状態を確認することで、アンキローシスの早期発見につながります。
- 歯の動きに違和感があれば相談を:矯正治療中に「歯がうまく動かない」と感じたら、すぐに担当医に相談しましょう。専門医の早めの判断が、症状の進行を防ぐ鍵となります。
アンキローシスは、予防と早期発見が非常に重要な症状です。普段の生活から気をつけることで、リスクを最小限に抑えられます。正しいオーラルケアや、片側だけで噛む癖を改善するなど、小さな工夫が将来の歯の健康につながります。また、万が一歯に衝撃を受けた場合には、早めに受診し、専門医に相談することが大切です。
7.治療後のメンテナンス方法
矯正治療が完了した後も、きれいな歯並びを長く保つためには、適切なメンテナンスが欠かせません。矯正治療を終えたばかりの歯は、まだ動きやすく安定するまでに時間がかかります。ここでは、治療後の経過観察や維持装置の使い方、再発を防ぐためのアフターケアについてお伝えします。
矯正治療後の経過観察
治療が終わったからといって、そこで全てが完了するわけではありません。治療後の経過観察は、歯並びの安定を確保するためにとても重要です。
- 定期的なチェックアップ:3~6ヶ月ごとに通院し、歯並びの状態を確認します。
- 初期の動きに注意:治療直後の歯は動きやすく、経過観察の間に歯が戻ってしまうこともあります。異常を感じた場合は、早めに相談してください。
- 担当医とのコミュニケーション:治療後も気になることがあれば、遠慮せず担当医に相談しましょう。小さな不調が大きな問題になる前に対応することが大切です。
維持装置の使用と注意点
歯の位置を安定させるためには、「リテーナー」と呼ばれる維持装置の使用が不可欠です。この装置を適切に使うことで、治療後の歯並びを保つことができます。
- リテーナーの種類:取り外し可能なタイプと、固定式のものがあります。自分に合ったタイプを選ぶことが大切です。
- 装着時間の目安:最初の数ヶ月は長時間の装着が必要です。その後は、医師の指導に従って徐々に装着時間を減らしていきましょう。
- 装置のケア:取り外し可能なリテーナーは、毎日丁寧に洗浄することが重要です。汚れがたまると、口腔内のトラブルの原因になることもあります。
- 紛失や破損に注意:リテーナーを紛失・破損してしまうと、歯が元の位置に戻ってしまうことがあります。万が一の際は、すぐに歯科医院に相談してください。
再発予防のためのアフターケア
矯正治療が成功しても、その後のアフターケアが不十分だと歯並びが再び乱れてしまうことがあります。治療の成果を長く保つために、以下の習慣を心がけましょう。
- 噛み癖や生活習慣の見直し:片方ばかりで噛む癖や、頬杖をつく癖など、歯並びに影響する習慣は改善しましょう。
- 定期的な歯のクリーニング:口腔内を清潔に保つことで、歯周病や虫歯を予防し、歯の健康を維持します。
- 日常的なセルフチェック:鏡で歯の位置を確認し、異常があれば早めに受診することが大切です。
矯正治療が終わった後も、きれいな歯並びを維持するためには、日々のメンテナンスが欠かせません。経過観察で歯の状態をしっかりチェックし、リテーナーの使用を習慣化することで、治療効果を長く保つことができます。また、生活習慣の改善や、口腔内のケアを徹底することも再発予防に大きく役立ちます。
8.アンキローシス治療と費用
アンキローシスの治療にかかる費用は、選ぶ治療法や治療の難易度によって異なります。また、保険が適用されるかどうかも患者様にとって重要なポイントです。ここでは、アンキローシスの治療にかかる一般的な費用の目安と、保険適用や控除制度についてご説明いたします。
各治療の費用の目安
アンキローシスの治療には、軽度から重度までさまざまな選択肢があり、それぞれ費用が異なります。以下が主な治療の種類とその費用の目安です。
- 矯正治療のみ:軽度のアンキローシスの場合、矯正力の調整で対応することができます。矯正治療全体の費用は 60万~100万円 ほどが一般的です。
- 外科的治療(抜歯・再植術):歯を一度抜いて再度植え直す治療が必要な場合、費用は 10万~30万円 ほどかかります。治療の範囲によって変動します。
- インプラント治療:アンキローシスが重度の場合、インプラントに切り替えることもあります。この場合、1本あたり 30万~50万円 程度が目安です。
保険適用の有無
アンキローシスの治療は、症状の程度と治療内容によって保険の適用が異なります。保険が適用される場合と適用されない場合の例をご紹介します。
- 保険適用が可能なケース:再植術や抜歯など、機能回復が目的となる治療には保険が適用されることがあります。
- 保険適用外となるケース:インプラント治療や美容目的の矯正治療は、基本的に保険の適用外です。自由診療としての支払いが必要になります。
保険の適用については、事前に歯科医院での説明を受けておくと安心です。
高額医療費控除などの利用方法
歯科治療費が高額になる場合、少しでも経済的負担を軽減するために「高額医療費控除」の制度を活用することをおすすめします。
- 高額医療費控除とは?:1年間の医療費が一定額を超えた場合、確定申告で一部の医療費が控除されます。
- 対象となる費用:矯正治療、外科的手術、インプラント治療の費用が控除対象に含まれることがあります。
- 申請の方法:治療費の領収書や明細書を保管しておき、確定申告の際に提出します。また、交通費も一部控除の対象となるため、通院にかかる費用も記録しておくと良いでしょう。
アンキローシスの治療は、費用や治療内容がケースによって大きく異なります。保険が適用されるかどうかや、治療の種類によっても負担が変わりますので、事前にしっかりと治療計画を立て、必要に応じて高額医療費控除の利用も検討しましょう。安心して治療を進められるよう、専門医と相談しながら、経済的な準備も含めた治療の流れをしっかり把握することが大切です。
9.アンキローシスに対応できる医院の選び方
アンキローシスに対応できる医院を選ぶ際には、治療の安全性と効果をしっかり見極めることが大切です。ここでは、患者様が安心して治療を進められるよう、医院選びのポイントをご紹介します。
経験豊富な矯正医の選び方
アンキローシスの治療は、歯の専門的な知識と経験が求められます。
治療を任せる際に確認したいポイントをまとめました:
- 矯正専門の資格を持っているか
矯正歯科医としての専門資格を持っているかを確認しましょう。大学院での矯正学専攻などのバックグラウンドがある医師は信頼できます。 - アンキローシスの治療経験が豊富か
実際にアンキローシスの治療を行った経験の有無も重要です。診断と治療方針が的確であれば、不安が解消されやすくなります。 - 治療方針をしっかり説明してくれるか
難しい専門用語ではなく、患者様が理解しやすい言葉で治療内容を説明してくれるかも重要な判断基準です。
症例数と治療実績が多い医院の基準
症例数が多い医院では、さまざまなケースに対応した実績があります。これにより、より効果的な治療が期待できるでしょう。
- 多様な症例を扱った実績
アンキローシスだけでなく、一般的な矯正治療や他の歯のトラブルにも対応した医院は安心です。 - 治療例の公開
症例写真や患者様の体験談を公開している医院では、実際の治療のイメージがしやすくなります。 - 事前カウンセリングの充実
初回カウンセリングで症例数や実績を確認し、自分に合った治療かどうかを見極めましょう。
適切なサポートが受けられる医院
矯正治療は長期間にわたるため、治療後のフォローアップも重要です。以下の点を確認しましょう:
- アフターケアが整っているか
治療が終わった後も、定期的なメンテナンスやトラブル時の対応をしてもらえる医院がおすすめです。 - 患者様とのコミュニケーションがスムーズか
不安なことがあれば気軽に質問できる環境が整っているかも医院選びのポイントです。 - 他の専門医との連携
必要な場合には、適切な専門医や医療機関を紹介してもらえる体制があると安心です。
アンキローシスに対応できる医院を選ぶ際には、経験豊富な矯正医が在籍しているか、症例数や実績が豊富か、そして適切なサポートが受けられるかを確認することが大切です。長い治療期間を安心して過ごせるよう、納得のいく説明や充実したアフターケアのある医院を選びましょう。
10.アンキローシスに関するよくある質問
アンキローシスについての不安を少しでも解消できるよう、よくいただく質問にお答えします。
Q1. アンキローシスが進行する前にできることは?
A: アンキローシスは、早期発見と対処が重要です。特に、歯が動かないと感じたら放置せず、すぐに歯科医師に相談してください。
- 定期検診を欠かさず受けること
レントゲンやCTによる精密検査を定期的に行うことで、アンキローシスの早期発見につながります。 - 歯の外傷を避ける
外傷が原因でアンキローシスが発生することもあります。スポーツ時にはマウスガードを使用するなど、予防策を心がけましょう。
Q2. アンキローシスの治療後、再発することはあるか?
A: 一度治療した歯が再びアンキローシスを起こすことはまれですが、予防のためのケアが欠かせません。
- 治療後も経過観察を続ける
矯正治療が終わった後も、定期的なフォローアップを受けてください。歯の健康状態を維持することが再発防止につながります。 - 適切なメンテナンスを心がける
歯科医師から指導された維持装置(リテーナー)の使用や、正しい噛み合わせのチェックが重要です。
Q3. 矯正治療中の痛みや不安への対処法は?
A: アンキローシスがある場合、矯正治療中の不快感や痛みが気になることもあるでしょう。次のような方法で対処できます。
- 矯正装置の調整
患者様一人ひとりに合わせて力加減を調整することで、痛みを軽減できます。 - 痛みが強い場合の対応
必要に応じて鎮痛剤を使用したり、冷やすことで炎症を抑えることも可能です。 - 不安なときは相談を
矯正中に不安を感じたら、無理をせず歯科医師に相談してください。治療に関する疑問を解消することで、不安を軽減できます。
アンキローシスが原因で歯が思うように動かない場合でも、適切な対応と治療法を見つけることが可能です。早期に気づき、歯科医師としっかり相談することが、スムーズな治療への第一歩です。治療には時間がかかることもありますが、焦らず一つひとつのステップを確実に進めていくことが大切です。
また、矯正治療はただ歯並びを整えるだけでなく、健康全体にも良い影響を与えます。噛み合わせの改善による身体のバランス向上や、日常生活の質の向上など、得られるメリットは大きいです。
治療が進む中で不安や疑問が出てくることもあると思いますが、無理をせず、困ったことがあればすぐに歯科医師に相談してください。矯正治療は、専門のサポートを受けながら進めることで、安心して理想の歯並びを目指せます。
理想の笑顔と健康な歯並びを手に入れるために、私たちと一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。
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東京都銀座駅の矯正歯科
銀座矯正歯科
〒104-0061
東京都中央区銀座3-3-14
銀座グランディアビルⅡ 6F
☎︎03-3567-5454
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*監修者
*経歴
1998年 富山県立富山中部高等学校卒業。1998~2004年 日本大学松戸歯学部。
2004~2008年 日本大学大学院(歯科矯正学専攻)。
2008~2012年 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 助手(専任扱)。
2012~2020年 医療社団法人真美会 銀座矯正歯科 アシスタントドクター。
2013~2014年 ニューヨーク大学CDEP 矯正学修了。
2014~2018年 日本大学松戸歯学部 顎顔面外科学講座 兼任講師。
2014~2015年 カリフォルニア州立大学LA校CDEP 矯正学修了。
2019~2023年 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 兼任講師。
2021年~ 医療社団法人真美会 銀座矯正歯科 院長。
2022年~ 一般社団法人日本デジタル矯正歯科学会 理事・学術担当。
2023年~ 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 クリニカルアドバイザー。
2023年~ Digital Dentistry Society Ambassador (Japan)。
2023年~ 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 同門会副会長。
2023年~ Ray Face (Ray Dent, Korea) Key Opinion Leader。
*主な所属学会
・日本矯正歯科学会(認定医)
・International Congress of Oral Implantologists (ICOI) インプラント矯正認定医
・Digital Dentistry Society 日本アンバサダー
・先進歯科画像研究会(ADI)歯科用CT認定医
・厚生労働省認定 歯科臨床研修指導医
・日本美容外科学会(JSAPS)関連会員
・Orthopaedia and Solutions マネージャー
・BIODENT 寿谷法コルチコトミーベーシックコース インストラクター
・BIODENT モディファイドコルチコトミーコース インストラクター
・(株)YDM 矯正器材アドバイザー
・ABO Journal Club 主宰
・Cutting Edge of Digital Orthodontics 主宰
*論文・学会発表
- ・加速矯正とアライナー治療による治療期間のコントロール ザ・クインテッセンス2022年11月号
- ・進化するデジタル歯科技術Extra モディファイドコルチコトミー法とSureSmileによる矯正治療 日本歯科評論 81(8)=946:2021.8
- ・進化するデジタル歯科技術 : 3Dプリンターは臨床をどう変革するか(4)矯正治療における3Dプリンターの臨床応用 日本歯科評論 81(4)=942:2021.4
- ・矯正用光重合型レジン系接着システムの接着性能 接着歯学2013年31巻4号P159-166
- ・歯科矯正学における3D診断および治療計画(翻訳)クインテッセンス出版
- ・基礎から学ぶデジタル時代の矯正入門(翻訳統括)クインテッセンス出版
- ・矯正歯科治療のためのコルチコトミー(翻訳)
- ・Effects of compression force on fibroblast growth factor-2 and receptor activator of nuclear factor kappa B ligand production by periodontal ligament cells in vitro. J Periodontal Res. 2008 Apr;43(2):168-73.
- ・Evaluation of the success rate of single- and dual-thread orthodontic miniscrews inserted in the palatal side of the maxillary tuberosity. J World Fed Orthod. 2022 Jun;11(3):69-74.
- ・T-helper 17 cells mediate the osteo/odontoclastogenesis induced by excessive orthodontic forces. Oral Dis. 2012 May;18(4):375-88.
- IL-8 and MCP-1 induced by excessive orthodontic force mediates odontoclastogenesis in periodontal tissues. Oral Dis. 2011 Jul;17(5):489-98.
- ・Effects of HSP70 on the compression force-induced TNF-α and RANKL expression in human periodontal ligament cells. Inflamm Res. 2011 Feb;60(2):187-94.
- ・Effects of relaxin on collagen type I released by stretched human periodontal ligament cells. Orthod Craniofac Res. 2009 Nov;12(4):282-8.
- ・Levels of RANKL and OPG in gingival crevicular fluid during orthodontic tooth movement and effect of compression force on releases from periodontal ligament cells in vitro. Orthod Craniofac Res. 2006 May;9(2):63-70.
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