歯科矯正を途中で変えることはできるのでしょうか?また、それにともなう費用はいくらかかるのか、わからないことが多いですよね。本記事では、矯正歯科の治療中に転医が必要となったときに費用や必要な書類について解説していきます。 矯正歯科での治療を開始してから、ライフステージの変化にともない、通っていた矯正歯科へ通えなくなってしまうこともありますよね。実際に矯正歯科を治療の途中で変えることになったら、これまで払ってきた費用は?どこの歯科に通えばいいの?と不安に思う方も多いでしょう。
本記事では、矯正歯科を治療の途中で変えることになったときの注意点や、転医先でもスムーズに治療を再開するために準備しておくべきことを紹介します。
矯正歯科を治療途中で変えることは可能か
止むを得ず矯正歯科へ通えなくなってしまった場合には、通院先を治療の途中で変えることも可能です。基本的には、治療の開始から終了まで、同じ矯正歯科で診てもらうことが望ましいですが、それぞれの事情もあるでしょう。
歯科医によって治療方針や提供できる治療内容が異なることもあるため、通院先を変える場合には、不利益を被ってしまうこともあることは理解しておく必要があります。
矯正歯科を治療途中で変える場合のよくある理由は?
矯正歯科を途中で変えるときのよくある理由に、以下のようなものがあります。 ・引っ越し ・生活の変化 ・医師への不安や不信感 一つひとつみていきましょう。
引っ越し
結婚や転勤、進学など、ライフステージが変化するタイミングで、急に引っ越しが決まるケースです。治療を開始する前から引っ越しの可能性がわかっていれば、なるべく早めに担当医へ相談しておくと、転医の際の手続きがスムーズに進みます。
生活の変化
仕事上の転勤や進学による通学先の変更など、ライフスタイルの変化により、診療時間内の通院が難しくなることもあるでしょう。定期的に通院できないと、治療成績にも影響が出るため、必要な頻度で通える矯正歯科への転医が望ましいです。
医師への不安や不信感
治療の方法や治療の内容に関する説明が不十分だと「この先生の治療方針で大丈夫なのかな」という不信感につながることもあります。また、矯正の効果が実感できないまま治療期間が経過してしまうと「このまま矯正治療を続けても、歯並びが治らないかも」という不安を抱えかねません。
矯正治療においては、歯科医との相性も大切になるため、できる限りよい関係を築きたいところですが、もやもやとした気持ちを抱えたまま治療を続けていると、担当医をいつまでも信頼できません。信頼できる歯科医に診てもらうためには、転医することも手段のひとつでしょう。
矯正歯科治療を途中で変える場合の治療費は?
歯科医院で治療費を支払う際、基本的にはその日の治療内容に対する費用を支払います。そのため、普段は払い過ぎるということはありません。しかし、矯正治療の場合には、あらかじめ一定の金額を先に支払う場合もあります。一定額を先に納めている状態で転医する場合は、未着手分の治療費が返金されるのが一般的です。
支払い方法にもよりますが、一括で支払っているケースでは歯科医院から未着手分の治療費が返金されます。デンタルローンを組んだケースではローン会社へ問い合わせてみるとよいでしょう。
治療費精算の目安
転医を決めた患者さんが不利益を被らないよう、日本臨床矯正歯科医会では「矯正歯科患者の矯正歯科医変更に関する規定」を設けています。こちらの規定では、診療報酬の精算目安を提唱しています。
治療の進捗状況や期間にもよりますが、治療がほとんど進んでいない場合は、最大70%程度の返金を受けられることもあります。ただし転医の際には、新しい担当医へ紹介状やこれまでの診断内容・治療費等を記載した治療継続依頼書などを提出する必要があります。
転医先へ治療内容を伝える書類の作成には、診療とは別途で費用がかかる上、転医先でも改めて診察や検査をするため、追加で治療費が発生します。さらに転医先では今までとは異なる治療方法を提案される場合もあり、新たに継続治療費が算定されるため、精算された額以上に治療費がかかる可能性もあります。
矯正歯科を途中で変える際にやるべきこと
矯正歯科を治療の途中で変えることが決まったら、担当の医師へ早めに相談することと、転医に必要なものの準備が必要です。それぞれ解説します。
担当の医師へ早めに相談
転医する場合は、治療内容や進捗状況を引き継ぐ資料や書類が必要となります。資料や書類の作成は時間がかかるため、通院の継続が難しく、転医しなければならないとわかったら、すみやかに担当医へ報告しましょう。
転医に必要なものを準備
担当医同士で治療の内容を引き継いでもらうために、矯正治療中に転医がする場合には、 ・最初の歯科医院からの紹介状 ・診療情報提供書 ・初診時から現在までの治療経過がわかる資料一式 の準備が必要です。紹介状や治療に関するデータは転医先へ提出し、今後の治療方針について相談していきましょう。
医師への不信感で転医する場合は不要なケースも
担当医とのトラブルや治療内容への不信感が原因の場合は、先述のような資料の提供を依頼しづらいかもしれません。このようなケースでは、転医先の担当医に事情を伝えれば、資料の提供を省いて転医できるケースもあります。 転医したいと考えている医院へ、現在の治療に関する困りごとや、転医したい理由を相談してみるといいでしょう。
転医先を選ぶポイント
やむを得ず転医先を探すことになったら以下の2点を確認しましょう。 ・継続して同じ治療が受けれる? ・受け入れの体制は整っている? それぞれ解説します。
継続して同じ治療が受けれる?
歯科矯正の治療法はさまざまですが、まずは同じ治療を継続できる医院を探してみましょう。治療法が変わると、治療自体を白紙に戻して計画を立て直すケースや、一度装着した矯正装置を外して新しく作り直すケースもあり、治療費がかさんでしまうこともあります。
現在の治療法を引き継いでもらえる転医先を、担当医から紹介していただけるのが最も望ましいでしょう。治療開始前に記録したデータをもとに、マウスピースを最初に全て作成してしまう、マウスピース型の矯正であれば、担当医が変わっても管理をしやすく、引き継ぎがしやすい治療方法のひとつです。
受け入れの体制は整っている?
長期間に渡って治療する歯科矯正では、途中で転医するケースは稀ではありません。他院からの受け入れ実践があることを、ホームページに掲載している歯科医院もあるため、転医先を探す際はホームページの情報も参考にしてみましょう。
ホームページからはわからなくても、直接電話でかけてみると、転医の流れを説明してもらえることもあります。転医先の医院に受け入れ実践があるとわかるだけでも安心できますね。
まとめ
矯正歯科を途中で変えることはできるのか、その際の費用や、転医先を選ぶ際のポイントについて解説してきました。本来は治療開始から終了までをひとつの歯科医院で行うことが望ましいですが、資料や書類を準備してもらうことができれば、事情によっては転医も可能です。
銀座矯正歯科では、転医を希望されている患者さまの、セカンドオピニオンのご相談も受け付けております。20年以上の実績があり、おひとりおひとりに合わせてさまざまな治療方法を提案してきました。 転医してこられる場合でも、もともとの治療方針を大きく変更せずに治療を引き継ぐことも、新たによりよい治療法の提案もすることも可能です。
初診の方のweb予約やLINE相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。
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