1.舌を噛む癖にお悩みではありませんか?
「無意識に舌を噛んでしまうことが多い」「頻繁に口内炎ができる」「なんだか噛み合わせが悪い気がする」といったお悩みをお持ちの方はいませんか?実は、これらの症状は、噛み合わせや歯並びの問題が原因であることが少なくありません。今回は、舌を噛む癖について、そしてそれを改善するための矯正治療について、お話しします。
舌を無意識に噛んでしまう原因
舌を無意識に噛んでしまうのは、噛み合わせが原因であることが多いです。歯が正しく噛み合わないと、舌が歯の間に入り込みやすくなり、その結果、無意識のうちに舌を噛んでしまうことがあるのです。また、ストレスや緊張からくる習慣としても現れることがあります。
頻繁に口内炎ができる原因
舌を噛むことが多いと、その部分に傷がつきやすくなり、頻繁に口内炎ができてしまうことがあります。口内炎は痛みを伴い、食事や会話に支障をきたすこともあるため、放置せずに早めに対処することが大切です。
- 舌へのダメージ
繰り返し舌を噛んでしまうと、舌に小さな傷がつき、それが口内炎の原因になります。口の中は常に湿っているため、傷が治りにくく、口内炎が長引くことがあります。 - 免疫力の低下
口内炎が頻繁にできる背景には、免疫力の低下も考えられます。舌を噛むことで口内が常に傷ついている状態だと、体の防御力が弱まり、感染しやすくなるのです。
噛み合わせの乱れと矯正治療
噛み合わせが悪い場合、矯正治療によってその問題を解決することができます。正しい噛み合わせに矯正することで、舌を噛む癖や口内炎の発生を防ぎ、快適な日常生活を取り戻すことができます。
- 矯正治療の効果
矯正治療は、歯並びや噛み合わせを整えることで、舌を噛むリスクを大幅に減らします。歯が正しく噛み合うようになると、舌が歯の間に入り込むスペースがなくなり、無意識に舌を噛むことが減るのです。 - 痛みの軽減と口内の健康維持
矯正治療により、舌や口内へのダメージが減ることで、口内炎ができにくくなります。さらに、噛み合わせが整うことで、食事や会話も快適に行えるようになり、ストレスも軽減されます。
舌を噛む癖や頻繁な口内炎にお悩みの方は、噛み合わせや歯並びが原因であることが考えられます。矯正治療を通じて、噛み合わせを整えることで、これらの症状が改善され、健康的な口内環境を取り戻すことができます。
2.舌を噛む癖の原因とは?
舌を噛んでしまう癖がある方は、原因がわからず困っていることが多いのではないでしょうか。この癖にはいくつかの原因があり、噛み合わせの問題や無意識の動作が関わっていることがよくあります。今回は、舌を噛む癖の原因についてお話しします。
噛み合わせの問題
噛み合わせが悪いと、上下の歯がうまく合わず、噛んだときに舌が歯の間に入りやすくなります。そのため、舌を噛んでしまうことがよくあります。特に、歯並びが乱れている場合や、奥歯がずれていると、食事中や会話中に舌を誤って噛むことが増えてしまいます。
- 歯並びの乱れが原因
噛み合わせが悪いことで、歯が本来の位置で正しく機能しなくなり、舌が入り込みやすくなります。これが繰り返されることで、舌を噛む癖がついてしまうのです。
無意識の動作やストレス
舌を噛む癖には、無意識の動作やストレスが関わっていることもあります。たとえば、緊張しているときや集中しているときに、知らず知らずのうちに舌を噛んでしまうことがあります。
- ストレスが影響する場合
ストレスや不安がたまると、無意識に舌を噛んでしまうことがあります。これは、体が緊張している状態で、口や顎の筋肉が過剰に反応してしまうためです。 - 無意識の習慣
時折、舌を噛む行動が習慣化してしまい、特定のシチュエーションで繰り返されることがあります。無意識にやってしまうため、気づかないうちに舌を傷つけてしまうこともあります。
口腔内の筋肉バランスの乱れ
舌を噛む癖がある方は、口腔内の筋肉バランスが乱れていることが多いです。例えば、舌の位置や動きが正しくない場合、舌が歯の間に入りやすくなります。また、顎の筋肉が過度に緊張していると、舌が不安定になり、噛みやすくなります。
- 舌の位置の影響
舌が常に歯の間に位置していると、噛むたびに舌が歯に当たってしまい、傷つける可能性があります。これは、舌の正しい位置を学び、改善することで防ぐことができます。 - 顎の緊張が関与
噛み合わせが乱れていると、顎の筋肉が過度に緊張し、その結果として舌の動きが不自然になることがあります。これも舌を噛む癖を引き起こす要因の一つです。
舌を噛む癖には、噛み合わせの問題やストレス、口腔内の筋肉バランスの乱れが関わっています。矯正治療を通じて噛み合わせを整えることで、舌を噛む癖が改善され、口内の健康を取り戻すことが期待できます。
3.歯列矯正で舌癖を改善する方法
舌を噛んでしまう「舌癖」に悩んでいる方は、矯正治療を通じて改善できることが多いです。舌癖は、噛み合わせや歯並びに問題があると、自然に出てしまうことがありますが、矯正治療によってその原因を解消できる可能性があります。今回は、歯列矯正がどのように舌癖を改善するのかについて、お話しします。
正しい歯列矯正の重要性
歯列矯正は、単に歯をきれいに並べるだけではなく、噛み合わせを整え、口の中全体のバランスを整えるための治療です。舌癖がある場合、多くは歯や顎の位置が正しくないことが原因で、舌が正しい位置に収まらないため、無意識に舌を噛んでしまうのです。
- 矯正で歯の位置を正す
歯列矯正を行うことで、歯が正しい位置に移動し、噛み合わせが整います。これによって、舌が自然に正しい位置に収まりやすくなり、舌癖が改善されることが期待できます。
舌癖と噛み合わせの関係
舌癖があると、歯並びや噛み合わせが悪化することがあります。たとえば、舌を前に押し出す癖があると、前歯が前に出てしまったり、隙間ができたりすることがあります。また、噛み合わせが悪いと、舌の動きが不自然になり、無意識に舌を噛むことが増えるのです。
- 舌の位置が噛み合わせに影響
舌の位置が正しくないと、歯の並びや噛み合わせに負担をかけてしまうことがあります。矯正治療によって歯並びが整うと、舌の動きがスムーズになり、舌癖が改善されやすくなります。
舌癖改善に役立つ矯正治療
矯正治療を受けることで、舌癖を改善することができます。矯正装置やリテーナー(保定装置)を使って、舌が正しい位置に保たれるようサポートすることができます。また、専門のトレーニングを組み合わせることで、舌の動きや姿勢を整えることも効果的です。
- 舌の動きに配慮した矯正治療
舌癖がある方には、舌の動きを意識しながら治療を進めていきます。舌を正しい位置に導くための専用の装置や、簡単なトレーニングを併用することもあります。 - 長期的な改善
矯正治療が終わった後も、リテーナーを使って歯並びや噛み合わせを維持しつつ、舌癖が戻らないようにサポートします。これにより、舌癖の改善を長期的に維持できるようになります。
舌癖があると、歯並びや噛み合わせに影響を与え、無意識に舌を噛むことが多くなります。矯正治療を受けることで、噛み合わせを整え、舌の位置を改善することができ、舌癖を効果的に解消することが可能です。
4.舌を噛む癖が歯列に与える影響
舌を無意識に噛んでしまう癖、実は歯並びや顔のバランスにまで影響を与えることがあるんです。普段何気なくしてしまうことでも、少しずつ噛み合わせや歯列に変化を及ぼすことがあるため、放っておくと問題が大きくなることがあります。今回は、舌を噛む癖が歯列や噛み合わせにどう影響するのかについてお話しします。
歯の位置の乱れ
舌を頻繁に噛んでしまうと、歯に余分な力がかかり続けてしまい、歯の位置が徐々にずれてしまうことがあります。特に、舌を前に押し出す癖がある場合、前歯が前に出てしまったり、隙間ができたりすることが多く見られます。これによって歯並びが悪化し、矯正治療が必要になることもあります。
- 舌の動きが歯に与える力
舌は意外に強い筋肉で、無意識に歯を押していると、歯がその方向に動いてしまいます。これは特に成長期の子どもに影響を与えやすく、歯が正しい位置に並ばなくなることがあります。
噛み合わせへの影響
舌を噛む癖があると、噛み合わせにも影響が出ることがあります。噛み合わせが乱れると、食事をする際に不快感を感じたり、顎に負担がかかって痛みを感じることが増えたりします。噛み合わせが悪いと、舌がさらに不自然な位置に動いてしまい、悪循環を引き起こすこともあるんです。
- 顎や顔の筋肉への負担
噛み合わせが乱れることで、顎の筋肉に負担がかかりやすくなります。これにより、頭痛や顎の痛み、肩こりなどの不調を引き起こすことがあります。
顔全体のバランスに及ぼす影響
歯並びや噛み合わせが悪いと、顔全体のバランスにも影響が出てきます。舌を噛む癖によって前歯が前に出たり、顎が引っ込んだりすると、顔の形やプロポーションが変わってしまうことがあります。顔のバランスが崩れると、見た目にも影響が出るため、気になる方は矯正治療で改善を目指すことができます。
- 口元の変化
舌を噛むことで、口元が前に突き出てしまったり、歯が出っ張ったりすることがあります。これによって、笑顔や表情が変わり、自信を失う原因になることもあります。
舌を噛む癖は、噛み合わせや歯列、さらには顔全体のバランスにも影響を与えることがあります。矯正治療を通じて、噛み合わせや歯並びを整えることで、舌を噛む癖が改善され、健康的な口内環境を取り戻すことができます。
5.舌癖を治すためのトレーニング
舌を無意識に噛んでしまう「舌癖」は、正しい訓練や習慣づけで改善することが可能です。その中でも「MFT(筋機能訓練)」は、舌の正しい使い方を身につけるためにとても効果的なトレーニング方法です。今回は、舌癖を治すためにどのようなトレーニングが役立つかをお話しします。
MFT(筋機能訓練)とは?
MFT(Myofunctional Therapy)は、舌や口の周りの筋肉を正しく使えるようにするためのトレーニングです。舌癖があると、舌が正しい位置にないことが多く、これが歯並びや噛み合わせに悪影響を与えます。MFTでは、舌の位置や動きを正しくすることで、歯列や噛み合わせを整え、舌癖を改善していきます。
- MFTの目的
MFTは、舌の筋肉を鍛え、正しい位置に保つことを目的としています。これにより、舌が歯に余計な力をかけることがなくなり、歯並びが改善されることがあります。
舌の正しい位置を覚えるためのエクササイズ
舌癖を治すためには、舌がどこに位置すべきかを知ることが大切です。正しい舌の位置は、上の前歯の裏側に軽く触れるようにし、上顎に当てることが理想的です。これを習慣づけるための簡単なエクササイズを紹介します。
- 舌のポジションエクササイズ
- 口を軽く閉じ、リラックスします。
- 舌の先を上の前歯の裏側に軽く当て、舌全体を上顎に押し付けるようにします。
- この状態を数秒保ち、ゆっくりと力を抜きます。 このエクササイズを毎日繰り返すことで、舌の正しい位置を意識できるようになります。
- 発音を利用したトレーニング
「ナ」や「ラ」などの音を発音することで、自然に舌が上顎に当たります。これを繰り返すことで、舌の位置を正しくする感覚が身につきます。
舌癖を改善するための習慣づけ
舌癖を改善するためには、トレーニングと同時に、日常生活でも正しい舌の位置を意識することが大切です。これにはいくつかのポイントがあります。
- 無意識の癖に気づくこと
舌癖がある方は、無意識に舌を噛んだり、押し出したりしていることが多いです。まずはその癖に気づくことが大切です。気づいたら、すぐに舌を正しい位置に戻すようにしましょう。 - 食事中の舌の動きに注意
食事中に舌を正しく使うことも重要です。食べ物を噛むときに、舌が歯の間に入らないように意識し、ゆっくりと噛むことで、舌癖を改善することができます。 - リラックスすることも大切
ストレスが溜まっていると、無意識に舌を噛むことが増えることがあります。リラックスできる時間を作り、舌や口周りの筋肉を休めることも、癖の改善につながります。
舌癖を治すためには、MFT(筋機能訓練)を活用し、正しい舌の位置を習慣づけることが重要です。簡単なエクササイズを毎日続けることで、無意識の癖が改善され、歯並びや噛み合わせにも良い影響を与えます。
6.歯列矯正による舌癖の治療プロセス
舌を無意識に噛んでしまう癖、いわゆる「舌癖」は、歯並びや噛み合わせに影響を与えるだけでなく、口内の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。そんな舌癖の改善には、歯列矯正が効果的です。今回は、舌癖を矯正治療でどのように改善していくのか、そのプロセスをお話しします。
初期診断と治療計画
まず最初に、患者様の舌癖の状態や歯並び、噛み合わせの問題を診断します。舌癖がある方は、歯並びや噛み合わせに影響が出ていることが多いため、矯正治療が必要かどうかを確認します。また、舌癖の原因がストレスや無意識の癖によるものかどうかもチェックし、患者様に合った治療計画を立てます。
- 舌癖の診断
診察の際には、舌の動きや位置を確認し、どのような状況で舌を噛んでしまうのかを詳しく見ていきます。それに基づいて、適切な治療方法を提案します。 - 治療計画の立案
矯正治療の開始前に、どのような矯正装置を使用するか、どのくらいの期間が必要かを決定します。舌癖を治すためには、歯並びだけでなく、舌の位置も正しくする必要があるため、専門的な治療計画が求められます。
矯正装置の役割と舌癖への対応
矯正装置は、歯を正しい位置に動かすだけでなく、舌の動きもコントロールする役割を果たします。特に、舌癖がある場合は、舌が正しい位置に保たれるようにサポートする装置を使用することが多いです。これにより、舌を噛むことが減り、癖が自然と改善されます。
- 舌癖防止装置の使用
必要に応じて、舌癖防止のための専用の装置を使うこともあります。これは、舌が歯に余計な力をかけないようにサポートするためのもので、舌が正しい位置に保たれるよう導いてくれます。 - マウスピース矯正と舌癖の対応
マウスピース型の矯正装置は、透明で目立たないだけでなく、舌の動きを妨げにくいという利点もあります。これにより、舌癖の改善をサポートしながら、日常生活でも違和感なく矯正治療を進めることができます。
- 矯正治療を通じて舌癖を治し、健康的な歯並びと噛み合わせを手に入れましょう。
7.矯正治療と併用する効果的なアプローチ
舌を噛む癖は、矯正治療だけでなく、生活習慣や筋肉のトレーニングを組み合わせて改善していくことが大切です。矯正治療と併せて効果的なアプローチを取ることで、舌癖がより早く、確実に改善されることが期待できます。今回は、矯正治療と併用する具体的な方法をお話しします。
口腔筋トレーニングの併用
舌癖を治すためには、舌の筋肉や口の周りの筋肉を正しく使うことが重要です。矯正治療だけでなく、先ほどご紹介した筋機能訓練(MFT)や舌のトレーニングを併用することで、舌癖の改善をサポートします。特に、舌が正しい位置に収まりやすくなることで、歯並びや噛み合わせの改善にも良い影響を与えます。
舌癖が改善されるまでの期間
舌癖を治すには個人差がありますが、矯正治療と併せて適切なトレーニングを行うことで、数か月から1年程度で改善が見られることが多いです。治療期間中は、舌の動きや位置を意識しながら、継続的なケアが必要です。
- 定期的なチェックと調整
矯正治療中は、定期的に来院していただき、歯並びの変化を確認します。必要に応じて、トレーニングや矯正装置の調整を行い、最適な治療計画に進めていきます。 - 継続が重要
舌癖の改善は、1回や2回のトレーニングで完了するものではありません。日常的に意識し、長期的にトレーニングを続けることが、より効果的です。
食生活と生活習慣の見直し
舌癖の改善には、食生活や生活習慣の見直しも大切です。硬いものをよく噛むことや、バランスの取れた食事を心がけることで、口や顎の筋肉が自然と鍛えられ、舌癖の改善につながります。また、日常の姿勢やストレス管理も、舌癖の改善に役立つ要因となります。
- よく噛む習慣を身につける
柔らかいものばかり食べていると、口や顎の筋肉が十分に使われません。硬めの食べ物をよく噛むことで、舌や口の筋肉を自然に鍛えることができ、舌癖が改善しやすくなります。 - ストレス管理
ストレスが溜まると、無意識に舌を噛んでしまうことがあります。リラックスできる時間を作り、ストレスを上手に解消することも、舌癖を治すためには大切です。
舌癖を改善するためには、矯正治療だけでなく、口腔筋のトレーニングや生活習慣の見直しを併用することが効果的です。正しい舌の位置や動きを覚え、歯並びを整えながら、生活全体を改善することで、舌癖が自然と治っていきます。
8.舌を噛む癖が改善した後のメンテナンス
舌を噛む癖が矯正治療やトレーニングで改善された後も、再発を防ぐためには日常的なメンテナンスが大切です。舌の癖が再び戻らないように、適切なケアや習慣づけが必要です。ここでは、舌癖が改善した後に気をつけたいポイントや、アフターケアについてお話しします。
矯正治療後の注意点
矯正治療が終わった後も、歯並びや噛み合わせが安定するまでに時間がかかることがあります。この間に舌の位置や使い方が乱れると、再び舌を噛む癖が出てしまうことがあるので、特に注意が必要です。
- リテーナー(保定装置)の使用
矯正治療後に歯並びを安定させるために、リテーナーを使用します。リテーナーを正しく使用することで、舌が歯に余計な力をかけるのを防ぎ、歯並びを保ちます。 - 舌のポジションを意識する
矯正治療後も、舌が正しい位置にあるかを意識することが大切です。特に、食事中や会話中に舌を噛まないように気をつけましょう。
舌の癖が再発しないためのアフターケア
舌癖が再発しないようにするためには、日常的なアフターケアが重要です。矯正治療後も舌の動きや位置に注意しながら、トレーニングを続けることで、舌癖の再発を防ぐことができます。
- 継続的な舌のトレーニング
舌癖の改善には時間がかかるため、治療が終わった後も定期的に舌のトレーニングを行いましょう。例えば、舌を上顎に軽く当てるエクササイズや、発音を利用した舌の動きを意識するトレーニングが効果的です。 - 姿勢や生活習慣を見直す
舌癖は、ストレスや無意識の動作が原因となることがあります。普段の姿勢や生活習慣を見直し、リラックスする時間を持つことで、舌癖の再発を予防することができます。
継続的なケアの重要性
舌癖が一度改善されても、完全に治ったと感じるまで継続的なケアが必要です。治療後も定期的に歯科医師のチェックを受け、舌の動きや歯並びを確認してもらうことで、問題があれば早期に対応することができます。
- 定期的な歯科チェックアップ
矯正治療後は、定期的に歯科医院に通い、歯並びや噛み合わせの状態を確認しましょう。 - リテーナーの使用を続ける
矯正治療が終わっても、リテーナーをしっかり使い続けることが大切です。リテーナーを使用しないと、歯が元の位置に戻ってしまう可能性があるため、指示通りに使用しましょう。
舌を噛む癖が改善された後も、適切なメンテナンスを続けることで、再発を防ぎ、健康的な口内環境を維持することができます。舌癖の治療は、矯正治療後のケアが重要なポイントですので、日常的なトレーニングや生活習慣の見直しを怠らず、継続的なケアを心がけてください。
9.舌癖の再発を防ぐライフスタイルの改善
舌を噛む癖、いわゆる「舌癖」は、矯正治療やトレーニングで改善できますが、治療後も再発を防ぐためには生活習慣や姿勢を整えることが大切です。舌癖が戻らないよう、日常生活で意識すべきポイントについてお話しします。
正しい姿勢が舌癖に与える影響
意外かもしれませんが、姿勢が舌の位置や動きに影響を与えています。姿勢が悪いと、舌が自然に正しい位置に収まらなくなり、無意識に舌を噛んでしまうことが増えるのです。特に猫背や顎を突き出す姿勢が、舌癖を悪化させる要因になります。
- 姿勢を整えるポイント
- 背筋をまっすぐに保つ。
- 顎を軽く引いて、頭をまっすぐに。
- 座るときも足を組まず、両足をしっかり地面につける。
良い姿勢を保つことが、舌の動きを正しくし、舌癖を予防する第一歩です。
ストレス管理と無意識の動作
ストレスが溜まると、無意識に舌を噛む動作が出やすくなります。例えば、集中している時や、緊張している時などに、知らないうちに舌に力が入ってしまうことがあります。ストレス管理が舌癖改善には重要です。
- ストレスを軽減する方法
- 深呼吸や瞑想を取り入れて、リラックスする時間を作る。
- 十分な睡眠をとり、体と心をリフレッシュさせる。
- 運動や趣味を楽しみ、ストレス解消を心がける。
リラックスすることで、無意識の舌の動きを抑えることができ、舌癖の再発を防げます。
舌癖予防のための日常的な習慣
舌癖を防ぐためには、日常生活の中でいくつかの習慣を取り入れることが有効です。例えば、食事の際にゆっくりよく噛むことや、舌の位置を常に意識することが役立ちます。
- 日常的に意識したいこと
- よく噛む習慣: 一口ごとに30回ほどよく噛むことで、舌の動きもスムーズになり、癖を防ぎやすくなります。
- 舌の位置を意識: 舌は、上顎の前歯の裏側に軽く当たるのが正しい位置です。日常的にその位置を意識して保つようにしましょう。
- リラックスタイムを作る: リラックスすることで、舌や口周りの筋肉を休め、無意識の癖を減らすことができます。
舌癖の再発を防ぐためには、矯正治療後も日常生活の中で正しい姿勢やストレス管理、舌の位置を意識することが大切です。無意識に舌を噛む癖が戻らないよう、生活習慣を見直して、リラックスしながら健康な口内環境を保ちましょう。
10.舌を噛む癖と歯列矯正に関するよくある質問
舌を噛む癖や歯列矯正に関して、よくいただく質問にお答えします。舌癖がある方は、噛み合わせや歯並びに影響を与えることが多く、矯正治療と組み合わせることで効果的に改善が期待できます。
舌癖を治すのにどれくらいの時間がかかりますか?
舌を噛む癖の改善には、個人差がありますが、数ヶ月から1年程度かかることが一般的です。特に舌癖が長期間続いている場合、改善に時間がかかることもあります。しかし、適切な矯正治療とトレーニングを並行して行うことで、舌癖が自然に治りやすくなります。
- **MFT(筋機能訓練)**を併用することで、舌の動きを整え、習慣化してしまった舌癖を改善していきます。
矯正治療だけで舌癖は治りますか?
矯正治療だけで舌癖が完全に治るとは限りません。舌癖は歯並びだけでなく、舌の位置や使い方に影響を受けます。そのため、矯正治療に加えて、舌の正しい位置を覚えるためのトレーニングや習慣の見直しが必要です。
- 矯正治療を行いながら、舌の筋肉を鍛えるトレーニングや、正しい姿勢を意識することで、舌癖を効果的に改善していきます。
舌を噛む癖が治ると、歯列も自然に整いますか?
舌癖を治すことで、歯並びに良い影響を与えることがありますが、歯列が自然に整うかどうかはケースによります。特に、歯並びがすでに乱れている場合は、矯正治療が必要です。舌癖が改善されると、舌が歯にかかる余分な力が減るため、矯正治療の効果がより持続しやすくなります。
- 舌癖を治すことで、矯正治療後の後戻りを防ぐ効果も期待できます。歯列を整えた後に舌癖が残っていると、再び歯並びが乱れてしまう可能性があるため、舌癖の改善はとても重要です。
舌を噛む癖は、無意識のうちに歯列や噛み合わせに悪影響を与えることがあり、放置しておくと歯並びが乱れたり、口内トラブルの原因になりかねません。しかし、矯正治療や舌のトレーニングを取り入れることで、改善することが可能です。舌癖をしっかりと治すことで、噛み合わせが整い、矯正治療の効果も長続きします。
また、日常の姿勢やストレス管理、正しい舌の位置を意識することが、舌癖の再発を防ぐカギとなります。ぜひ専門家に相談して、自分に合った治療法を見つけてください。一緒に健康な歯並びと快適な生活を目指しましょう。
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東京都銀座駅の矯正歯科
銀座矯正歯科
〒104-0061
東京都中央区銀座3-3-14
銀座グランディアビルⅡ 6F
☎︎03-3567-5454
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*監修者
*経歴
1998年 富山県立富山中部高等学校卒業。1998~2004年 日本大学松戸歯学部。
2004~2008年 日本大学大学院(歯科矯正学専攻)。
2008~2012年 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 助手(専任扱)。
2012~2020年 医療社団法人真美会 銀座矯正歯科 アシスタントドクター。
2013~2014年 ニューヨーク大学CDEP 矯正学修了。
2014~2018年 日本大学松戸歯学部 顎顔面外科学講座 兼任講師。
2014~2015年 カリフォルニア州立大学LA校CDEP 矯正学修了。
2019~2023年 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 兼任講師。
2021年~ 医療社団法人真美会 銀座矯正歯科 院長。
2022年~ 一般社団法人日本デジタル矯正歯科学会 理事・学術担当。
2023年~ 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 クリニカルアドバイザー。
2023年~ Digital Dentistry Society Ambassador (Japan)。
2023年~ 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 同門会副会長。
2023年~ Ray Face (Ray Dent, Korea) Key Opinion Leader。
*主な所属学会
・日本矯正歯科学会(認定医)
・International Congress of Oral Implantologists (ICOI) インプラント矯正認定医
・Digital Dentistry Society 日本アンバサダー
・先進歯科画像研究会(ADI)歯科用CT認定医
・厚生労働省認定 歯科臨床研修指導医
・日本美容外科学会(JSAPS)関連会員
・Orthopaedia and Solutions マネージャー
・BIODENT 寿谷法コルチコトミーベーシックコース インストラクター
・BIODENT モディファイドコルチコトミーコース インストラクター
・(株)YDM 矯正器材アドバイザー
・ABO Journal Club 主宰
・Cutting Edge of Digital Orthodontics 主宰
*論文・学会発表
- ・加速矯正とアライナー治療による治療期間のコントロール ザ・クインテッセンス2022年11月号
- ・進化するデジタル歯科技術Extra モディファイドコルチコトミー法とSureSmileによる矯正治療 日本歯科評論 81(8)=946:2021.8
- ・進化するデジタル歯科技術 : 3Dプリンターは臨床をどう変革するか(4)矯正治療における3Dプリンターの臨床応用 日本歯科評論 81(4)=942:2021.4
- ・矯正用光重合型レジン系接着システムの接着性能 接着歯学2013年31巻4号P159-166
- ・歯科矯正学における3D診断および治療計画(翻訳)クインテッセンス出版
- ・基礎から学ぶデジタル時代の矯正入門(翻訳統括)クインテッセンス出版
- ・矯正歯科治療のためのコルチコトミー(翻訳)
- ・Effects of compression force on fibroblast growth factor-2 and receptor activator of nuclear factor kappa B ligand production by periodontal ligament cells in vitro. J Periodontal Res. 2008 Apr;43(2):168-73.
- ・Evaluation of the success rate of single- and dual-thread orthodontic miniscrews inserted in the palatal side of the maxillary tuberosity. J World Fed Orthod. 2022 Jun;11(3):69-74.
- ・T-helper 17 cells mediate the osteo/odontoclastogenesis induced by excessive orthodontic forces. Oral Dis. 2012 May;18(4):375-88.
- IL-8 and MCP-1 induced by excessive orthodontic force mediates odontoclastogenesis in periodontal tissues. Oral Dis. 2011 Jul;17(5):489-98.
- ・Effects of HSP70 on the compression force-induced TNF-α and RANKL expression in human periodontal ligament cells. Inflamm Res. 2011 Feb;60(2):187-94.
- ・Effects of relaxin on collagen type I released by stretched human periodontal ligament cells. Orthod Craniofac Res. 2009 Nov;12(4):282-8.
- ・Levels of RANKL and OPG in gingival crevicular fluid during orthodontic tooth movement and effect of compression force on releases from periodontal ligament cells in vitro. Orthod Craniofac Res. 2006 May;9(2):63-70.
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