皆様こんにちは☺
今回は【裏側矯正装置(マルチブラケット装置)の製作方法】について
ご紹介いたします!
まずマルチブラケット装置の製作方法は
先生の考えや経験、ブラケットメーカー、種類などによって大きく異なります。
銀座矯正歯科のマルチブラケット装置の製作は以下の手順でハンドメイドで製作されます。
全ての作業は歯科医と歯科技工士との共同作業になります。
大変精密で細い作業となるため製作までに約1~2週間は必要となります。
①歯型の石膏模型を咬合器にセットして顎位の設定をする。この顎位は診査結果と歯科医の経験から導き出します。
②咬合器上で理想的な咬合になる様にセットアップ模型(28歯全てを分割して並べ直した模型)を作る。どんな咬合が理想かまた実現可能化は歯科医の経験と診査結果から導き出します。
③コンピューター上でデジタルセットアップを作る。
当院のコンピューター上でのデジタルプログラム使用料は15万円(税抜)です。
インビザラインのデジタルプログラムは矯正装置(マウスピース)含めて25万(税抜)です。
④【②と③】のデータとレントゲンデータをドッキングさせる。レントゲンデータから歯の移動可能範囲を推測します。
⑤作ったセットアップ模型に機能を加えて調節する。診査から得られた顎機能データを反映させます。
⑤セットアップ模型にブラケット作製のための歯軸の調節を行う。この調節はこれまでの歯科医の経験から導き出します。
⑥セットアップ模型を咬合器からはずしブラケット作製のための平面を決定的する。これは技工士の経験より導き出します。
⑦セットアップ模型の歯の移動方向、移動距離からブラケット一つ一つのトルクを決める。これも歯科医の経験より導き出します。
⑧セットアップ模型に合わせたメインアーチをステンレスワイヤーで曲げる。その時【⑦】で決めたトルクをステンレスワイヤーに付与する。
⑨【⑧】で作ったワイヤーにブラケットをセットして、ブラケット基底面にベース用のレジンを載せセットアップ模型の28歯全てにブラケットのレジン部を均等に圧接してベースレジンを硬化させる。
⑩ベースレジンの上にコア用レジンを盛ってブラケットの口腔内でのセット時にブラケットがズレない様にする。
⑪レジンと一体化したブラケットをセットアップ模型から外し光重合器で最終硬化処理をする。
⑫ブラケットの歯との接着面のレジン部にブラスト処理をする。
歯列矯正専門技工士はこの長い技工操作を1ミリも間違えることなくマルチブラケット装置を製作しています。
ですので、製作途中でズレが生じた場合は最初から作り直しとなります。
患者様にお分かりいただきたいのが、、
これだけの細い操作をして28歯のブラケット装置製作料金が10万円や20万円なわけがありません💦
O国立大学では裏側矯正(マルチブラケット)装置製作料金が50万円です。これは妥当な料金だと思います。
銀座矯正歯科では症例の難易度にもよりますが平均40万です。
ちなみに皆さん❕人が歯に違和感を感じるミリ数をご存知ですか?
30/1000ミリで30ミクロンです。※ミリではありません‼
現代では歯科技工士さんはもっとも人気のない職業となっていますが💦
(ネットでお調べいただくとわかると思います。)
日々、技工士さんには大変感謝しています。
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