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2023.11.30

顎変形症は手術後に後戻りする?原因と予防法を解説

顎変形症は手術後に後戻りする?原因と予防法を解説

 

歯並びや噛み合わせが悪く、歯科医院で矯正治療を受けている人は決して珍しくありません。しかし、なかにはワイヤーやマウスピースといって矯正器具では矯正しきれないケースもあります。 その一つが、顎変形症です。顎変形症による歯並びや噛み合わせの悪さを治療するには、外科矯正をする必要があります。 しかし、外科矯正であごの骨を動かしても、その後の対応を間違うと骨が元の位置に後戻りしてしまうことがあるため注意が必要です。 この記事では、顎変形症の手術後に骨が後戻りする原因とその予防方法を解説します。

 

 

顎変形症が術後に後戻りする原因

 

外科矯正で骨を動かしても、その後の処置や生活習慣に気をつけないと「後戻り」といって骨が元の位置に戻ってしまうことがあります。 まずは後戻りの原因をみていきましょう。

保定装置の不装着

顎変形症の手術後、矯正が完了したら矯正器具を外し、保定装置につけ替えます。このとき、保定装置を正しく装着しないと、骨が正しい位置からずれて後戻りすることがあります。 歯の周りの骨や筋肉が固まるには、3~4年もの長い時間が必要です。この間、動かした歯や骨は、筋肉に引っ張られて元の位置に戻ろうとします。手術後の矯正が終わってからも、歯や骨の場所が固まるまでは、きちんと保定装置を装着し続けましょう。

舌の位置や口呼吸などの癖

舌の位置や、口呼吸の多さが後戻りの原因になることもあります。 基本的に、人間の舌は上あごに軽く接するのが正しい位置とされています。しかし、噛み合わせが悪かったり、舌の先で常に前歯を押すのが癖になっていたりすると、せっかく正しい位置に動かした骨に余計な力が加わって、後戻りの原因になることがあるので注意が必要です。 また、指しゃぶりや口呼吸の多さといった習慣も、後戻りを引き起こします。とくに、小さな子どもは無意識に指しゃぶりをしたり、鼻が詰まって口呼吸になったりしやすいので、保護者が時々気に掛けてあげましょう。

あごの骨の成長

子どもの場合、顎変形症の手術をした後に顎の骨が成長することで、動かした骨が正しくない位置にずれてしまうことがあります。 乳歯が永久歯に生え変わったり、親知らずが生えてきたりと、人間のあごの骨は大人になるまで成長を続けます。しかし、時に成長不全を起こすこともあり、それが後戻りに原因になることも少なくありません。 後戻りの原因や程度は一人ひとり異なるため、経験豊富な矯正歯科医の診察を受けて、原因や程度に応じたケアを行うことが重要です。

 

 

顎変形症の後戻りを予防する方法

 

顎変形症の後戻りを防ぐには、口まわりの筋トレを行うのがおすすめです。口まわりの筋トレは「MFT(Oral Myofunctional Therapy)」とも呼ばれています。 毎日のMFTを習慣にすると、次のようなメリットがあります。 ・舌を正しい位置に置けるようになる ・噛む力が向上する ・フェイスラインがすっきりする MFTについては、ネット上でもさまざまなやり方が公開されていますが、できるだけ主治医の指導にもとづいて行ってください。 顎変形症の症状や程度、口の中の形や大きさなどは個人差が大きいものです。自己流で行うとかえって後戻りしやすくなってしまうこともあるので、まずは主治医の指導を受けましょう。

顎変形症のタイプ

顎変形症といっても、さまざまなタイプがあります。簡単に解説します。

下顎前突

下顎前突は、上あごよりも下あごが前に出ていて、一般的に「受け口」や「しゃくれ」と呼ばれる状態の顎変形症です。日本人で最も多いタイプといわれています。 上あごの歯は前方に、下あごの歯は口の奥に向かって傾いているため、下の歯が前に出る「反対咬合(はんたいこうごう)」ではなかったり、反対咬合であっても軽度であったりすることがほとんどです。 下顎前突を放っておくと、虫歯や歯周病になりやすくなったり、あごに負担がかかって顎関節症を発症したりしやすくなります。

上顎前突

上顎前突は、上あごが極端に前に位置していて、上の歯が全体的に前に出るため、一般的に「出っ歯」と呼ばれる状態です。笑うと「ガミースマイル」といって上の歯茎がはっきり見えます。外見上の特徴があるため、コンプレックスに感じている人も多い顎変形症です。 人によっては、ガミースマイルが気になって人前で笑うことに抵抗を感じることも少なくありません。上顎前突を放っておくと、発音に支障が出たり、前に出ている歯が原因で口の中をケガしたりしやすくなります。

上下顎前突症

上下顎前突症は、奥歯の噛み合わせに問題がない一方で、前歯が上下ともに前に出て、口元が突出しているように見える顎変形症です。 上下顎前突症の場合、一見すると噛み合わせに問題がないため、一般には不正咬合と認識されていません。しかし、歯が前に出ているため口が閉じにくく、虫歯や歯周病にもなりやすいといわれています。 人によっては、突き出ている口元がコンプレックスになって、人前に出るのを躊躇うこともあります。 上下顎前突症は手術を行わなくても矯正が可能です。

顔面非対称

人によっては、生まれつき左右で下あごの骨の長さが違っていたり、上あごの骨の高さが違っていたりするために、顔がゆがんで左右非対称になっていることがあります。 顔のゆがみを放っておくと、口内炎や顎関節症になりやすくなったり、口呼吸が習慣になってしまったりするおそれがあるので注意が必要です。

 

 

顎変形症の治療方法

 

顎変形症の治療方法は、2通りあります。

歯列矯正

歯列矯正は、症状が比較的軽度のケースや、永久歯が生えそろっていない子どもに対して行われることが多い治療法です。ブラケットやマウスピースなどをつかって、症状を改善していきます。 顎変形症の治療は保険が適用になるので、3割自己負担で約25万円が相場です。費用は、装着期間中に使うブラケットやマウスピースの種類によって変動します。

外科的矯正

噛み合わせが極端に悪く、ブラケットやマウスピースを使った歯列矯正だけでは症状の改善が難しい場合には、外科的矯正を行います。外科矯正は、手術によって骨の位置を動かす治療法です。 外科的矯正で顎変形症を治療する場合、保険適用にするには次の条件を満たす必要があります。 ・顎変形症と診断されている ・手術前に歯列矯正を行う ・厚生労働大臣から顎口腔機能診断施設・指定自立支援医療機関として指定・認定を受けている医療機関で手術を受ける 保険適用で3割自己負担の場合にかかる費用は、術前・術後の矯正なども含めて30~45万円が相場です。なお「サージェリーファースト」といって、術前の矯正を行わずに外科的矯正を受ける場合は、保険の適用外となります。

 

 

まとめ

 

顎変形症は、放っておくとものを噛む力や発音・滑舌などに支障をきたすだけでなく、審美的なコンプレックスにもなり得ます。軽度の顎変形症なら歯列矯正だけで治療できますが、症状によっては外科的矯正であごの骨を動かす必要もあります。 外科的矯正は前後に矯正・保定を行う都合上、それなりに時間がかかります。骨が元の位置に戻る「後戻り」を防ぐために、術後のケアをきちんと行うことも重要です。 顎変形症でお悩みの方は、銀座・有楽町駅から徒歩3分の「銀座矯正歯科」にご相談ください。当院では、患者様お一人お一人のお口の状態に合わせた矯正治療を行っております。なかでも、顎変形症の外科的治療は仕上がりの美しさにこだわっており、多くの患者様に好評です。 初回のカウンセリングは無料で行っておりますので、ぜひお気軽にご来院ください。

 

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矯正歯科治療はただ歯をきれいに並べることではなく、顔貌のバランスも考慮しながら正しい咬み合わせを作る歯科治療です。
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